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パーティションおよびロールの配置オプションの指定

Analysis Services 配置ウィザードでは、パーティションおよびロールの配置オプションを <project name>.deploymentoptions ファイルから読み取ります。このファイルは、Microsoft SQL Server Analysis Services プロジェクトの作成時に SQL Server データ ツール (SSDT) によって作成されます。SQL Server データ ツール (SSDT) では、<project name>.deploymentoptions ファイルの作成時に、現在のプロジェクトのパーティションおよびロールの配置オプションを使用します。構成設定の詳細については、「配置スクリプトを作成するための入力ファイルについて」を参照してください。

パーティションおよびロールの配置オプションの確認

<project name>.deploymentoptions ファイル内の配置オプションには次のものが含まれます。

  • パーティション配置オプション
    <project name>.deploymentoptions ファイルでは、配置先のデータベースにある既存のパーティションを保持するか、上書きする (既定) かを指定します。既存のパーティションを保持する場合、新しいパーティションのみが配置され、既存のすべてのメジャー グループのパーティションおよび集計デザインはそのまま残されます。

    注意

    パーティションが含まれているメジャー グループを削除すると、パーティションも自動的に削除されます。

  • ロール配置オプション
    <project name>.deploymentoptions ファイルでは、次のいずれかのロール配置オプションを指定します。

    • 配置先データベースの既存のロールおよびロール メンバーは保持され、新しいロールおよびロール メンバーのみが配置されます。

    • 配置先データベースの既存のすべてのロールおよびメンバーは、配置するロールおよびメンバーに置き換えられます。

    • 配置先データベースの既存のロールおよびロール メンバーは保持され、新しいロールは配置されません。

    • **注   **既存のロールおよびメンバーが保持される場合、これらのロールに関連付けられた権限はリセットされてなくなります。セキュリティ権限は、オブジェクトが関連付けられているセキュリティ ロールではなく、オブジェクト自体に含まれています。Analysis Services 配置ウィザードを使用してこの動作を操作する方法については、Microsoft サポート技術情報の「ロールとメンバーの保持」を参照してください。

パーティションおよびロールの配置オプションの変更

<project name>.deploymentoptions ファイルに保存されているものとは別のパーティションおよびロールのオプションを使用して、Analysis Services プロジェクトを配置する必要が生じることがあります。たとえば、<project name>.deploymentoptions ファイルの指定に従って既存のすべてのパーティション、ロール、およびメンバーを置換するのではなく、既存のパーティション、ロール、およびロール メンバーを保持する必要が生じることがあります。

Analysis Services プロジェクトのパーティションおよびロールの配置を変更する場合、プロジェクト内のパーティションおよびロールの設定は変更できません。これは、SQL Server データ ツール (SSDT) の [<project name> プロパティ ページ] ダイアログ ボックスにこれらのオプションが表示されないためです。ロールおよびパーティションの配置オプションを変更するには、<project name>.deploymentoptions ファイル自体で、この情報を変更する必要があります。次の手順では、<project name>.deploymentoptions ファイル内でパーティションおよびロールの配置オプションを変更する方法について説明します。

入力ファイルの生成後にパーティションまたはロールの配置を変更するには

  • Analysis Services 配置ウィザードを対話形式で実行し、[パーティションとロールのオプションの指定] ページで、パーティションおよびロールの新しい配置オプションを指定します。

    または

  • Analysis Services 配置ウィザードをコマンド プロンプトで実行し、ウィザードを応答ファイル モードで実行するように設定します。応答ファイル モードの詳細については、「Analysis Services 配置ウィザードの実行」を参照してください。

    または

  • 任意のテキスト エディターで <project name>.deploymentoptions を開き、オプションを手動で変更します。

関連項目

タスク

インストール先の指定

ソリューションの配置に関する構成設定の指定

処理オプションの指定