次の方法で共有


ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用したタイム インテリジェンス計算の定義

タイム インテリジェンス拡張機能は、選択した階層に時間計算 (または時間ビュー) を追加するキューブ拡張機能です。 この拡張機能では、次の計算のカテゴリがサポートされています。

  • 期間累計

  • 前期比成長率

  • 移動平均

  • 並列期間比較

時間ディメンションを持つキューブにタイム インテリジェンスを適用します。 (時間ディメンションは、Type プロパティが Time に設定されているディメンションです)。 また、そのディメンションの時間属性には、Type プロパティの適切な設定 (Years や Months など) も指定する必要があります。 ディメンション ウィザードを使用して時間ディメンションを作成すると、ディメンションとその属性の両方の Type プロパティが正しく設定されます。

タイム インテリジェンスをキューブに追加するには、ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用して、[拡張機能の選択] ページの [タイム インテリジェンスの定義] オプションを選択します。 このウィザードでは、タイム インテリジェンスの追加先となる階層を選択し、その階層内でタイム インテリジェンスを適用するメンバーを指定する手順が示されます。 ウィザードの最後のページでは、選択したタイム インテリジェンスを追加するために Microsoft SQL Server Analysis Services データベースに対して行われる変更内容を表示できます。

時間階層の選択

[対象となる階層と計算の選択] ページで、タイム インテリジェンス拡張機能の適用先となる時間階層を選択します。 タイム インテリジェンス拡張機能は、ビジネス インテリジェンス ウィザードを実行するたびに 1 つの時間階層にのみ適用できます。 複数の時間階層に拡張機能を適用する場合は、ウィザードをもう一度実行します。

時間階層を選択したら、[使用できる時間の計算] の一覧で、階層に適用する計算を選択します。 一覧表示される計算は、階層内のレベルと、各レベルの属性の Type プロパティ設定によって異なります。 たとえば、Years 階層では年度累計と前年比成長率がサポートされますが、Quarters 階層ではサポートされません。

注意

Timeintelligence.xml テンプレート ファイルでは、[使用できる時間の計算] に一覧表示される時間計算を定義します。 一覧表示された計算がニーズに合わない場合は、既存の計算を変更するか、Timeintelligence.xml ファイルに新しい計算を追加できます。

ヒントヒント

計算の説明を表示するには、上矢印と下矢印を使用して、その計算を強調表示します。

メンバーへの時間ビューの適用

[計算範囲の定義] ページで、新しい時間ビューを適用するメンバーを指定します。 新しい時間ビューは、次のいずれかのオブジェクトに適用できます。

  • 勘定科目ディメンションのメンバー   [計算範囲の定義] ページの [使用できるメジャー] 一覧には、勘定科目ディメンションが含まれます。 勘定科目ディメンションの Type プロパティは Accounts に設定されています。 勘定科目ディメンションがあるのに、そのディメンションが [使用できるメジャー] 一覧に表示されない場合は、ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用して、そのディメンションに勘定科目インテリジェンスを適用できます。 詳細については、「ディメンションへの勘定科目インテリジェンスの追加」を参照してください。

  • メジャー   勘定科目ディメンションを指定する代わりに、時間ビューの適用先となるメジャーを指定できます。 この場合、選択した時間計算の適用先となるビューを選択します。 たとえば、資産および負債は年度累計のデータであるため、年度累計の計算は資産または負債のメジャーに適用しません。

タイム インテリジェンス拡張機能の表示

ビジネス インテリジェンス ウィザードの最後のページで、Analysis Services データベースに対して行われる変更内容を表示できます。 タイム インテリジェンス拡張機能では、次の表で説明されているように、選択した時間ディメンション、関連付けられているデータ ソース ビュー、および関連付けられているキューブがウィザードによって変更されます。

オブジェクト

変更内容

時間ディメンション

計算 (またはビュー) ごとに属性を追加します。

データ ソース ビュー

時間ディメンションの新しい属性ごとに、計算される列を時間テーブルに追加します。

キューブ

計算を実行する多次元式 (MDX) コードを定義する、計算されるメンバーを追加します。

関連項目

概念

計算されるメンバーの作成