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ディメンションの書き戻しの有効化

キューブまたはディメンションにディメンション書き戻し拡張機能を追加すると、ユーザーはディメンション構造とメンバーを手動で変更できます。 書き込み可能なディメンションに対する更新は、ディメンション テーブルに直接記録されます。 この拡張機能により、ディメンションの WriteEnabled プロパティ設定が変更されます。

ディメンションの書き戻しを追加するには、ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用して、[拡張機能の選択] ページの [ディメンションの書き戻しの有効化] オプションを選択します。 次に、ウィザードに従って、ディメンションの書き戻しを適用するディメンションを選択し、そのディメンションにこのオプションを設定します。

注意

書き戻しは、SQL Server リレーショナル データベースおよびデータ マートでのみサポートされます。

ディメンションの選択

ウィザードの最初の [ディメンションの書き戻しの有効化] ページで、ディメンションの書き戻しを適用するディメンションを指定します。 選択したこのディメンションに追加されたディメンション書き戻し拡張機能により、ディメンションが変更されます。 これらの変更は、選択したディメンションを含むすべてのキューブによって継承されます。

ディメンションの書き戻し機能の設定

ウィザードの [ディメンションの書き戻しの有効化] の 2 ページ目で、実際に [ディメンションへの書き戻しを有効にする] オプションを設定します。 このオプションを選択すると、ディメンションの WriteEnabled プロパティが自動的に True に設定されます。 このオプションの選択を解除すると、このプロパティは自動的に False に設定されます。

解説

新しいメンバーを作成するときは、ディメンションにすべての属性を含める必要があります。 ディメンションのキー属性値を指定せずにメンバーを挿入することはできません。 このため、メンバーの作成は、ディメンション テーブルに定義されている制約 (NULL 以外のキー値など) に拘束されます。 必要に応じて、ディメンション プロパティで指定された列 (CustomRollupColumn、CustomRollupPropertiesColumn、または UnaryOperatorColumn ディメンション プロパティで指定した列など) についても考慮する必要があります。

注記注意

SQL Azure をデータ ソースとして使用して Analysis Services データベースへの書き戻しを実行すると、操作は失敗します。 これは仕様による結果です。既定では、複数のアクティブな結果セット (MARS) を有効にするプロバイダー オプションがオンになっていないためです。

これを回避するには、次の設定を接続文字列に追加し、MARS をサポートして書き戻しを有効にします。

"MultipleActiveResultSets=True"

詳細については、「複数のアクティブな結果セット (MARS) の使用」を参照してください。

関連項目

概念

書き込み許可ディメンション