次の方法で共有


多次元モデルのソリューションの配置

Analysis Services プロジェクトの開発を完了したら、Analysis Services サーバーにデータベースを配置できます。 Analysis Services には、テスト サーバーまたは実稼働サーバーにデータベースを移動するために使用できる 6 つの配置方法が用意されています。 ここでは、それらの方法を効果の大きいものから、AMO オートメーション、XMLA、配置ウィザード、配置ユーティリティ、同期ウィザード、バックアップおよび復元の順に説明します。

このトピックのセクションは次のとおりです。

配置方法

配置に関する考慮事項

関連タスク

配置方法

メソッド

説明

リンク

分析管理オブジェクト (AMO) オートメーション

AMO を使用すると、ソリューションの配置に使用できるコマンドを含む Analysis Services の完全なコマンド セットのプログラム インターフェイスを利用できます。 ソリューション配置の方法として最も柔軟に使用できるのは、AMO オートメーションですが、この方法ではプログラミング作業も必要になります。 AMO を使用する主な利点は、AMO アプリケーションでは SQL Server エージェントを使用して、あらかじめ設定したスケジュールに従って配置を実行できることです。

分析管理オブジェクト (AMO) による開発

XMLA

SQL Server Management Studio を使用して、既存の Analysis Services データベースのメタデータの XMLA スクリプトを生成し、別のサーバーでそのスクリプトを実行して初期データベースを再作成します。 XMLA スクリプトは、配置プロセスを定義し、それをコード化して XMLA スクリプトに保存することにより、SQL Server Management Studio で簡単に作成できます。 XMLA スクリプトをファイルに保存すると、簡単に、スケジュールに基づいてスクリプトを実行したり、Analysis Services のインスタンスに直接接続しているアプリケーションにスクリプトを埋め込んだりすることができます。

SQL Server エージェントを使用すると、XMLA スクリプトもあらかじめ設定したスケジュールに従って実行できますが、XMLA スクリプトには AMO ほどの柔軟性はありません。 AMO では、さまざまなすべての管理コマンドをホストすることにより、広範にわたる機能を実現しています。

XMLA を使用したモデル ソリューションの配置

配置ウィザード

Analysis Services プロジェクトによって生成された XMLA 出力ファイルを使用して、プロジェクトのメタデータを宛先サーバーに配置するには、配置ウィザードを使用します。 配置ウィザードを使用すると、プロジェクト ビルドの出力ディレクトリによって作成される Analysis Services ファイルからインスタンスを直接配置できます。

Analysis Services の配置ウィザードを使用する主な利点は利便性です。 後で SQL Server Management Studio で使用するために XMLA スクリプトを保存できるのと同様に、配置ウィザード スクリプトも保存できます。 配置ウィザードは、対話的に実行することも、配置ユーティリティを使用してコマンド プロンプトから実行することもできます。

配置ウィザードを使用したモデル ソリューションの配置

配置ユーティリティ

配置ユーティリティを使用すると、コマンド プロンプトから Analysis Services の配置エンジンを起動することができます。

配置ユーティリティを使用したモデル ソリューションの配置

データベースの同期ウィザード

2 つの Analysis Services データベース間でメタデータとデータを同期するには、データベースの同期ウィザードを使用します。

同期ウィザードを使用すると、コピー元のサーバーからコピー先のサーバーにデータとメタデータをコピーできます。 配置するデータベースのコピーが、コピー先のサーバーにない場合、新しいデータベースがコピー先のサーバーにコピーされます。 コピー先のサーバーに同じデータベースのコピーが既にある場合、コピー先サーバー上のデータベースは、ソース データベースのメタデータとデータを使用するように更新されます。

Analysis Services データベースの同期

バックアップと復元

バックアップは、Analysis Services データベースを転送する最も簡単な方法です。 [バックアップ] ダイアログ ボックスを使用すると、オプション構成を設定した後で、ダイアログ ボックスから直接バックアップを実行できます。 また、スクリプトを作成して保存し、必要なときに実行することもできます。

バックアップと復元は、他の配置方法ほど頻繁には使用されませんが、インフラストラクチャの要件を最小限に抑えながら配置をすばやく完了することができます。

Analysis Services データベースのバックアップと復元

配置に関する考慮事項

Analysis Services プロジェクトを配置する前に、次のどの質問がソリューションに当てはまるかを検討し、関連するリンクを参照して問題の解決方法を確認してください。

考慮事項

詳細情報へのリンク

このソリューションにはどのようなハードウェアおよびソフトウェア リソースが必要か。

多次元モデル ソリューションの配置要件の確認

Integration Services のパッケージ、レポート、リレーショナル データベース スキーマなど、Analysis Services プロジェクトの範囲外にある関連オブジェクトをどのように配置するか。

配置した Analysis Services データベースでデータをどのように読み込んで更新するか。

配置した Analysis Services データベース内のメタデータ (計算など) をどのように更新するか。

このトピックの「配置方法」。

インターネット経由での Analysis Services データへのアクセスをユーザーに許可するか。

インターネット インフォメーション サービス (IIS) 7.0 上の Analysis Services への HTTP アクセスの構成

Analysis Services データへの連続クエリ アクセスを提供するか。

多次元モデル ソリューションの配置要件の確認

リンクされているオブジェクトまたはリモート パーティションを使用して、分散環境にオブジェクトを配置するか。

リモート パーティションの定義」、「リンク メジャー グループ」、および「リンク ディメンション」。

Analysis Services データをどのように保護するか。

Analysis Services 多次元データベースに対するユーザー権限の付与

関連タスク

多次元モデル ソリューションの配置要件の確認

XMLA を使用したモデル ソリューションの配置

配置ウィザードを使用したモデル ソリューションの配置

配置ユーティリティを使用したモデル ソリューションの配置