集計のデザイン (Analysis Services - 多次元)
集計とは、Analysis Services で高速なクエリ応答を実現するために、キューブ データを事前に計算してまとめたものです。
パーティションのストレージ オプションを設定し、集計をデザインするには、集計のデザイン ウィザードを使用します。 このウィザードでは、メジャー グループのパーティションが一度に 1 つずつ処理されるため、パーティションごとに異なるオプションとデザインを選択できます。 画面に表示される手順に従って操作するだけで、パーティションのストレージを構成し、集計をデザインできます。 ストレージの構成の詳細については、「」を参照してください。
ウィザードでデザインする集計数の制御方法を選択すると、集計がデザインされます。
その目的は、最適な数の集計をデザインすることにあります。 集計数が最適であれば、満足のゆく応答時間が得られるだけでなく、パーティションのサイズが過度に大きくなるのを防ぐことができます。 集計の数を多くすると、応答時間は短くなりますが、必要な記憶領域が増加し、計算にかかる時間が長くなる場合があります。 さらに、ウィザードでは、初めのころに行う集計の方が、後から行う集計よりもパフォーマンスがより向上するように、さらに多くの集計をデザインしていきます。 不要な集計を減らしても、パフォーマンスを向上させることができます。 ウィザードがデザインする集計の数は、ウィザードに用意されている以下のいずれかの方法で調整できます。
集計に使用する記憶領域を制限する。
パフォーマンスを制限する。
パフォーマンスとサイズの比較を示すグラフが許容可能なパフォーマンスの値で横ばいになったら、ウィザードを手動で停止する。
集計をデザインしない。
ストレージをデザインするには、ウィザードが対象サーバー上の Analysis Services に接続できる必要があります。 対象サーバーで Analysis Services が実行されていない場合や、それ以外の理由でストレージ デザイン プロセスが対象サーバーに接続できない場合は、ウィザードにエラー メッセージが表示されます。
ストレージ デザイン ウィザードの最後の手順では、処理を今すぐに行うか、後で行うかを指定するオプションが表示されます。 すぐに処理すると、このウィザードでデザインした集計が作成されますが、保留にすると、デザインした集計は後で処理するために保存され、処理しないでデザイン行動を継続できます。 パーティションのサイズによっては、処理にかなりの時間がかかる場合があります。 必要に応じて、パーティションの処理を中断することもできます。