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レポート サーバー データベースの作成

Reporting Services のネイティブ モードでは、レポート サーバーのメタデータとオブジェクトを格納するため、2 つの SQL Server リレーショナル データベースを使用します。 データベースの 1 つは主要な記憶域として使用され、もう 1 つは一時データの格納に使用されます。 この 2 つのデータベースは同時に作成され、データベース名によってバインドされます。 既定の SQL Server インスタンスでは、データベースの名前は reportserver および reportservertempdb です。 2 つのデータベースを併せて、"レポート サーバー データベース" や "レポート サーバー カタログ" といいます。

Reporting Services の SharePoint モードには、データ警告メタデータに使用する 3 つ目のデータベースが含まれています。 Reporting Services サービス アプリケーションごとに 3 つのデータベースが作成されます。既定では、サービス アプリケーションを表す GUID がデータベース名に含まれています。 SharePoint モードの 3 つのデータベースの名前の例を次に示します。

  • ReportingService_90a9f37075544f22953c4a62e4a9f370

  • ReportingService_90a9f37075544f22953c4a62e4a9f370TempDB

  • ReportingService_90a9f37075544f22953c4a62e4a9f370_Alerting

重要な注意事項重要

レポート サーバー データベースに対してクエリを実行するアプリケーションは作成しないでください。 レポート サーバー データベースは、パブリック スキーマではありません。 テーブル構造は、リリースごとに変更される可能性があります。 レポート サーバー データベースにアクセスする必要のあるアプリケーションを記述する場合、常に Reporting Services API を使用してレポート サーバー データベースにアクセスしてください。

例外は実行ログのビューです。 詳細については、「レポート サーバー実行ログと ExecutionLog3 ビュー」を参照してください。

レポート サーバー データベースを作成する方法

ネイティブ モード: ネイティブ モードのレポート サーバー データベースは、次の方法で作成できます。

  • 既定の構成をインストールするオプションを選択した場合は、セットアップで自動的に作成されます。 SQL Server インストール ウィザードでは、これは [レポート サーバー インストール オプション] ページの [インストールと構成] です。 [インストールのみ] オプションを選択した場合は、Reporting Services 構成マネージャーを使用してデータベースを作成する必要があります。

  • Reporting Services 構成マネージャーを使用して手動で作成します。 リモートの SQL Server データベース エンジンを使用してデータベースをホストしている場合は、レポート サーバー データベースを手動で作成する必要があります。 詳細については、「ネイティブ モードのレポート サーバー データベースの作成 (Reporting Services)」を参照してください。

SharePoint モード: [レポート サーバー インストール オプション] ページにある SharePoint モード用のオプションは 1 つ ([インストールのみ]) だけです。 このオプションを選択すると、Reporting Services のすべてのファイルと Reporting Services 共有サービスがインストールされます。 次に、次のいずれかの方法で Reporting Services サービス アプリケーションを少なくとも 1 つ作成します。

  • SharePoint サーバーの全体管理を使用して、Reporting Services サービス アプリケーションを作成します。 詳細については、「Create a Reporting Services Service Application」の「サービス アプリケーション」を参照してください。

  • Reporting Services PowerShell コマンドレットを使用して、サービス アプリケーションとレポート サーバー データベースを作成します。 詳細については、「PowerShell コマンドレット (Reporting Services SharePoint モード)」のサービス アプリケーションの作成のサンプルを参照してください。

データベース サーバー バージョンの要件

SQL Server を使用して、レポート サーバー データベースをホストします。 SQL Server データベース エンジン インスタンスは、ローカル インスタンスであってもリモート インスタンスであってもかまいません。 レポート サーバー データベースをホストするために使用できる、サポートされている SQL Server データベース エンジンのバージョンを次に示します。

  • SQL Server 2012

  • SQL Server 2008 R2

  • SQL Server 2008

  • SQL Server 2005

リモート コンピューターにレポート サーバー データベースを作成する場合は、ネットワークにアクセスできるドメイン ユーザー アカウントまたはサービス アカウントを使用するように接続を構成する必要があります。 リモートの SQL Server インスタンスを使用する場合は、レポート サーバーが SQL Server インスタンスへの接続に使用する資格情報を慎重に検討してください。 詳細については、「レポート サーバー データベース接続の構成 (ネイティブ モード)」を参照してください。

重要な注意事項重要

レポート サーバーと、レポート サーバー データベースをホストする SQL Server インスタンスは、同じドメインに属していなくてもかまいません。 インターネット配置では、ファイアウォール内にあるサーバーを使用するのが一般的です。 レポート サーバーをインターネット アクセス用に構成する場合は、SQL Server の資格情報を使用してファイアウォール内の SQL Server インスタンスに接続し、IPSEC を使用して接続をセキュリティで保護してください。

データベース サーバー エディションの要件

レポート サーバー データベースを作成するときは、SQL Server のすべてのエディションでデータベースをホストできるわけではないことに注意してください。 詳細については、「SQL Server 2012 の各エディションがサポートする機能」の「レポート サーバー データベースのサーバー エディションの要件」を参照してください。

関連項目

概念

Reporting Services 構成マネージャー (ネイティブ モード)