DrilldownMemberTop (MDX)
2 番目に指定されたセット内に存在する、指定されたセットのメンバーをドリル ダウンします。結果セットは、指定された数のメンバーに限定されます。 または、最初の組階層または必要に応じて指定した階層を使用して、この関数が組のセットをドリル ダウンします。
構文
DrillDownMemberTop(<Set_Expression1>, <Set_Expression2>, <Count> [,[<Numeric_Expression>] [,[<Hierarchy>]] [,[RECURSIVE][,INCLUDE_CALC_MEMBERS]]])
引数
Set_Expression1
セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。Set_Expression2
セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。Count
返す組の数を指定する有効な数値式です。Numeric_Expression
有効な数値式です。通常は、数値を返すセル座標の多次元式 (MDX 式) です。Hierarchy
階層を返す有効な多次元式 (MDX) 式です。Recursive
セットの再帰的な比較を示すキーワードです。Include_Calc_Members
計算されるメンバーがドリルダウン結果に含まれるようにするキーワードです。
説明
数値式が指定されている場合、DrilldownMemberTop 関数は、1 番目のセット内の各メンバーの子を、子メンバーのセットに対して評価された数値式の値に基づいて、降順で並べ替えます。 数値式が指定されていない場合、1 番目のセット内の各メンバーの子を、クエリ コンテキストから判別した子メンバーのセットが表すセルの値に基づいて、昇順で並べ替えます。 この動作は、並べ替えを行わずに自然な順序でメンバーのセットを返す、TopCount および Head (MDX) 関数に似ています。
DrilldownMemberTop 関数は、並べ替えの後に、両方のセットに含まれている親メンバーと、値の大きいものから Count で指定されている個数の子メンバーを含んだセットを返します。
RECURSIVE が指定されている場合、上記の方法で 1 番目のセットを並べ替えてから、階層に編成されている 1 番目のセットのメンバーを 2 番目のセットに対して再帰的に比較します。この関数は、1 番目のセットのメンバーのうち、2 番目のセット内にも存在する各メンバーの子を、最大のものから指定されている数だけ取得します。
1 番目のセットには、メンバーではなく組を含めることもできます。 組のドリル ダウンは、OLE DB の拡張機能であり、メンバーではなく組のセットを返します。
DrilldownMemberTop 関数は、DrilldownMember 関数とよく似ていますが、DrilldownMemberTop 関数は、1 番目のセットのメンバーのうち、2 番目のセットにも存在する各メンバーのすべての子ではなく、各メンバーの子を、最大のものから指定されている数だけ取得します。
XMLA プロパティの MdpropMdxDrillFunctions にクエリを実行すると、サーバーがドリル関数に提供するサポート レベルを確認できます。詳細については、「サポートされる XMLA プロパティ (XMLA)」を参照してください。
例
次の例では、衣料のカテゴリをドリル ダウンして、出荷された注文数が多い方から 3 つの衣料サブカテゴリを返しています。
SELECT DrilldownMemberTop ({[Product].[Product Categories].[All Products],
[Product].[Product Categories].[Category].Bikes,
[Product].[Product Categories].[Category].Clothing},
{[Product].[Product Categories].[Category].Clothing},
3,
[Measures].[Reseller Order Quantity])
ON 0
FROM [Adventure Works]
WHERE [Measures].[Reseller Order Quantity]