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セッション スコープの名前付きセットの作成 (MDX)

多次元式 (MDX) セッション全体で使用できる名前付きセットを作成するには、CREATE SET ステートメントを使用します。 CREATE SET ステートメントを使用して作成された名前付きセットは、MDX セッションが閉じるまで削除されません。

このトピックで説明するように、WITH キーワードの構文は非常に単純で使いやすいものです。

注意

名前付きセットの詳細については、「MDX での名前付きセットの作成 (MDX)」を参照してください。

CREATE SET の構文

CREATE SET ステートメントの構文は、以下のとおりです。

CREATE SESSION SET [CURRENTCUBE. | <cube name>.]<Set Identifier> AS <Set Expression>

CREATE SET の構文において、cube name パラメーターには、名前付きセットのメンバーを格納するキューブの名前が入ります。 cube name パラメーターが指定されなかった場合は、名前付きセットのメンバーを格納するキューブとして、現在のキューブが使用されます。 さらに、Set_Identifier パラメーターには名前付きセットの別名が入り、Set_Expression パラメーターには名前付きセットの別名の参照先であるセット式が入ります。

CREATE SET の例

次の例では、Store キューブに基づいて SetCities_2_3 名前付きセットを作成するために CREATE SET ステートメントを使用します。 SetCities_2_3 名前付きセットのメンバーは、City 2 および City 3 にあるストアです。

create Session set [Store].[SetCities_2_3] as
{[Data Stores].[ByLocation].[State].&[CA].&[City 02],
[Data Stores].[ByLocation].[State].&[NH].&[City 03]}

CREATE SET ステートメントを使って SetCities_2_3 名前付きセットを定義しているので、この名前付きセットは現在の MDX セッションが続く限り使用可能です。 次の例は、City 2 と City 3 のメンバーを返す有効なクエリです。SetCities_2_3 名前付きセットを作成した後、セッションが閉じる前の任意の時点でこのクエリを実行できます。

select SetCities_2_3 on 0 from [Store]

関連項目

概念

クエリ スコープの名前付きセットの作成 (MDX)