DrilldownLevelTop (MDX)
セットの最上位メンバーを、指定されたレベルから 1 レベル下にドリル ダウンします。
構文
DrilldownLevelTop(<Set_Expression>, <Count> [,[<Level_Expression>] [,[<Numeric_Expression>][,INCLUDE_CALC_MEMBERS]]])
引数
Set_Expression
セットを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。Count
返す組の数を指定する有効な数値式です。Level_Expression
レベルを返す有効な多次元式 (MDX) 式です。Numeric_Expression
有効な数値式です。通常は、数値を返すセル座標の多次元式 (MDX 式) です。Include_Calc_Members
計算メンバーをドリル ダウン結果に追加するためのキーワード。
説明
数値式が指定されている場合、DrilldownLevelTop 関数は、指定セット内の各メンバーの子を、子メンバーのセットに対して評価された数値式の値に基づいて、降順で並べ替えます。 数値式が指定されていない場合、指定されたセット内の各メンバーの子を、クエリ コンテキストから判別した子メンバーのセットが表すセルの値に基づいて、降順で並べ替えます。
並べ替えの後に、DrilldownLevelTop 関数は、親メンバーおよび値の大きい方から Count で指定されている数の子メンバーを含むセットを返します。
DrilldownLevelTop 関数は、DrilldownLevel 関数とよく似ていますが、DrilldownLevelTop 関数は、指定レベルにある各メンバーのすべての子メンバーではなく、最大のものから指定数だけの子メンバーを返します。
XMLA プロパティの MdpropMdxDrillFunctions にクエリを実行すると、サーバーがドリル関数に提供するサポート レベルを確認できます。詳細については、「サポートされる XMLA プロパティ (XMLA)」を参照してください。
使用例
次の例は、既定のメジャーに基づいて Product Category レベルの子を最大のものから 3 つ返します。 Adventure Works サンプル キューブでは、[Accessories] の子の上位 3 つは [Bike Racks]、[Bike Stands]、[Bottles and Cages] です。 Management Studio では、MDX クエリ ウィンドウで [Products] | [Product Categories] | [Members] | [All Products] | [Accessories] に移動すると、完全なリストを表示できます。 Count 引数を増やせば、より多くのメンバーが返されます。
SELECT DrilldownLevelTop
([Product].[Product Categories].children,
3,
[Product].[Product Categories].[Category])
ON 0
FROM [Adventure Works]
次の例では、 include_calc_members フラグを使用する様子を示しています。これは、ドリル ダウン レベルに計算メンバーを含めるために使用します。 メジャー [Reseller Order Count] を DrilldownLevelTop ステートメントに含めて、戻り値がそのメジャーでソートされるようにします。
WITH MEMBER
[Product].[Product Categories].[Category].&[3].[Premium Clothes] AS
[Product].[Product Categories].[Subcategory].&[18] +
[Product].[Product Categories].[Subcategory].&[21]
SELECT [Measures].[Reseller Order Count] ON 0,
DRILLDOWNLEVELTOP(
[Product].[Product Categories].children ,
2,
[Product].[Product Categories].[Category] ,
[Measures].[Reseller Order Count],
INCLUDE_CALC_MEMBERS ) ON 1
FROM [Adventure Works]