データ フローのデバッグ
Microsoft Integration Services と SSIS デザイナーには、Integration Services パッケージのデータ フローのトラブルシューティングを行うために使用できる機能とツールが含まれています。
SSIS デザイナーでは、データ ビューアーが用意されています。
SSIS デザイナーと Integration Services 変換では、行数が用意されています。
SSIS デザイナーでは、実行時の進行状況レポートが用意されています。
データ ビューアー
データ ビューアーは、データ フローの 2 つのコンポーネント間のデータを表示します。 データ ビューアーでデータを表示できるのは、データ ソースからデータが抽出され、最初にデータ フローに入るときと、変換によりデータが更新される前後、およびデータが変換先に読み込まれる前です。
データを表示するには、2 つのデータ フロー コンポーネントを連結するパスに、データ ビューアーをアタッチします。 データ フロー コンポーネント間のデータを表示する機能を使用すると、予期しないデータ値の識別、変換による列の値の変更方法の表示、および変換が失敗した原因の検出が容易になります。 たとえば、参照テーブル内の参照が失敗する場合、それを修正するために、既定データを空白の列に提供する変換を追加できます。
データ ビューアーでは、グリッドにデータを表示できます。 グリッドを使用する場合は、表示する列を選択します。 選択した列の値は、表形式で表示されます。
1 つのパスに、複数のデータ ビューアーを含めることもできます。 このため、同じデータをさまざまな形式で表示できます。たとえば、データのグラフ表示とグリッド表示を作成したり、データの列ごとに異なるデータ ビューアーを作成したりできます。
データ ビューアーをパスに追加すると、SSIS デザイナーでは、[データ フロー] タブのデザイン画面のパスの隣に、データ ビューアーのアイコンが追加されます。 条件分割変換など、複数の出力を持つ変換には、パスごとにデータ ビューアーを含めることができます。
実行時には [データ ビューアー] ウィンドウが開き、データ ビューアーの形式で指定された情報が表示されます。 たとえば、グリッド形式を使用するデータ ビューアーでは、選択した列のデータ、データ フロー コンポーネントに渡される出力列の数、および表示される行数が表示されます。 この情報はバッファーごとに表示されますが、データ フローの行の幅に応じて、バッファーが表示する行数は増減します。
[データ ビューアー] ダイアログ ボックスでは、クリップボードへのデータのコピー、テーブルのすべてのデータの消去、データ ビューアーの再構成、データのフローの再開、およびデータ ビューアーのデタッチまたはアタッチを行うことができます。
データ ビューアーを追加するには
行数
SSIS デザイナーでは、[データ フロー] タブのデザイン画面のパスの隣に、パスを通過した行数が表示されます。 データがパスを移動する間、表示される行数が定期的に更新されます。
また、データ フローに行数変換を追加し、最終的な行数を変数にキャプチャすることもできます。 詳細については、「行数変換」を参照してください。
進行状況レポート
パッケージを実行すると、SSIS デザイナーの [データ フロー] タブのデザイン画面に、各データ フロー コンポーネントが状態を示す色で表示され、進行状況を確認できます。 各コンポーネントが作業を開始すると、コンポーネントは無色から黄色に変わり、正常に完了すると、緑色に変わります。 赤色は、コンポーネントが失敗したことを示します。
次の表では、色分けについて説明します。
色 |
説明 |
---|---|
無色 |
データ フロー エンジンによる呼び出しの待機中です。 |
黄 |
変換の実行、データの抽出、またはデータの読み込みを行っています。 |
緑 |
正常に実行されました。 |
赤 |
実行されましたがエラーが発生しました。 |
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