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ADOMD.NET でのトランザクションの実行

ADOMD.NET では、AdomdTransaction オブジェクトを使用して、特定の AdomdConnection オブジェクトのトランザクション コンテキストを管理できます。 この機能を使用すると、同じコンテキスト内で複数のコマンドを実行できます。 各コマンドは同じデータを読み込みます。各コマンドの実行間で読み込まれるデータは変更されません。

注意

AdomdTransaction クラスは System.Data.IDbTransaction インターフェイスの実装で、Microsoft .NET Framework クラス ライブラリの一部であり、トランザクションをサポートするすべての .NET Framework データ プロバイダーにより実装されます。

AdomdTransaction オブジェクトは、ダーティ リードを回避するためにデータが読み込まれている間に共有ロックが保持される、READ COMMITTED トランザクションのみをサポートしています。

AdomdConnection を使用してトランザクションを開始します。 トランザクションを使用するには、そのトランザクションを開始した接続に対してコマンドを実行します。 トランザクションが完了したら、トランザクションをロールバックまたはコミットすることができます。

トランザクションの開始

AdomdTransaction オブジェクトのインスタンスを作成するには、AdomdConnection オブジェクトの BeginTransaction メソッドを呼び出します。 AdomdTransaction オブジェクトのインスタンスの作成例を次に示します。

Dim objTransaction As AdomdTransaction = objConnection.BeginTransaction()
AdomdTransaction objTransaction = objConnection.BeginTransaction();

トランザクションのロールバック

既存の不完全なトランザクションをロールバックするには、AdomdTransaction オブジェクトの Rollback メソッドを呼び出します。 既存の完了したトランザクションに対してこのメソッドを呼び出すと、例外がスローされます。

トランザクションのコミット

BeginTransaction メソッドを呼び出してトランザクションを開始した後で、トランザクションを完了するには、AdomdTransaction オブジェクトの Commit メソッドを呼び出します。 既存の完了したトランザクションに対してこのメソッドを呼び出すと、例外がスローされます。

関連項目

参照

ADOMD.NET での接続の確立

ADOMD.NET クライアント プログラミング