Set-PowerPivotSystemService コマンドレット
PowerPivotSystemService オブジェクトのグローバル プロパティをファームレベルで設定します。
構文
Set-PowerPivotSystemService [-Identity <PowerPivotMidTierServicePipeBind>] [-UpdateAssemblyInformation <switch>] [-WorkbookUpgradeOnDataRefresh <boolean>] [-DirectTCPConnections <boolean>] [-Confirm <switch>] [<CommonParameters>]
説明
Set-PowerPivotSystemService コマンドレットは、ファーム内の PowerPivot System サービスの親オブジェクトのプロパティを更新します。
パラメーター
-Identity <PowerPivotMidTierServicePipeBind>
プロパティを更新する親オブジェクトを指定します。 値は、ファーム内のオブジェクトを一意に識別する有効な GUID でなければなりません。
必須/オプション |
オプション |
位置 |
0 |
既定値 |
|
パイプライン入力の受け入れ |
可 |
ワイルドカード文字の受け入れ |
不可 |
-UpdateAssemblyInformation <switch>
アップグレードの目的にのみ使用します。 SharePoint 構成データベースに格納されているバージョンと、ファームに配置されているアセンブリ バージョンが異なる場合、このコマンドレットを実行して構成データベース内のアセンブリ情報を更新できます。 アセンブリのバージョン情報は、グローバル アセンブリに格納されている Microsoft.AnalysisServices.SharePoint.Integration.dll のファイル プロパティで利用可能です。
必須/オプション |
オプション |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力の受け入れ |
不可 |
ワイルドカード文字の受け入れ |
不可 |
-WorkbookUpgradeOnDataRefresh <boolean>
サーバーの定期データ更新の開始時に SQL Server 2008 R2 ブックを自動的にアップグレードするために使用します。 データ更新は、サーバーの現在のバージョンに対応するブックに対してのみサポートされます。 このプロパティを有効にする場合は、データ更新を続けることができるように、ブックが自動的にアップグレードされます。 このプロパティは、サーバー インスタンス レベルで設定されます。 特定のブック、ライブラリ、サイト、またはユーザーによって変えることはできません。
必須/オプション |
オプション |
位置 |
2 |
既定値 |
false |
パイプライン入力の受け入れ |
不可 |
ワイルドカード文字の受け入れ |
不可 |
-DirectTCPConnections <boolean>
Excel Services が、PowerPivot データベースに送信された各クエリ要求に使用される MSOLAP データ プロバイダーおよびチャネル転送をバイパスして、PowerPivot データベースを読み込む SQL Server Analysis Services (POWERPIVOT) のインスタンスにすべてのクエリを直接送信するように指定します。
このパラメーターを設定すると、読み込まれたデータベースへの接続がより効率的になり、PowerPivot クエリのパフォーマンスとスケーラビリティが向上します。 このパラメーターは、最初の読み込み要求の割り当て動作は変更しません。 ファーム内の複数の PowerPivot for SharePoint インスタンス間でデータベース読み込み要求を割り当てるために使用される他のパラメーター (–RoundRobinAllocation や –HealthBasedAllocation など) は影響を受けません。–DirectTCPConnections は、データベースが読み込まれた後に発行されるクエリのみに適用されるためです。
別々のアプリケーション サーバーで実行される Excel Services および PowerPivot for SharePoint を含むファーム トポロジでは、ファイアウォールのポートを開き、要求が SQL Server Analysis Services (POWERPIVOT) インスタンスに到達するようにする必要があります。 Analysis Services の名前付きインスタンスで着信接続を有効にする方法については、「Analysis Services のアクセスを許可するための Windows ファイアウォールの構成」を参照してください。
必須/オプション |
オプション |
位置 |
3 |
既定値 |
false |
パイプライン入力の受け入れ |
不可 |
ワイルドカード文字の受け入れ |
不可 |
-Confirm <switch>
コマンドを実行する前に確認メッセージを表示します。 既定では、この値は有効にされています。 コマンドで確認応答を省略するには、コマンドで Confirm:$false を指定してください。
必須/オプション |
オプション |
位置 |
指定 |
既定値 |
|
パイプライン入力の受け入れ |
不可 |
ワイルドカード文字の受け入れ |
不可 |
<CommonParameters>
このコマンドレットは共通のパラメーターをサポートしています (Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer、および OutVariable)。 詳細については、「About_CommonParameters」を参照してください。
入力および出力
入力型は、コマンドレットにパイプできるオブジェクトの型です。 戻り値の型は、コマンドレットが返すオブジェクトの型です。
入力 |
なし。 |
出力 |
なし。 |
例 1
C:\PS>Set-PowerPivotSystemService -WorkbookUpgradeOnDataRefresh:$true
以前のバージョンのブックの自動アップグレードを有効にして、定期データ更新を続行できるようにします。