MDX 内でのメジャーの作成
多次元式 (MDX) では、メジャーは、テーブル モデルで値を返す式を計算することで解決される名前付き DAX 式です。 これは一見なにげない定義ですが、非常に広範囲に影響を及ぼします。 MDX クエリでメジャーを作成して使用する機能によって、テーブル データの操作能力が大幅に向上します。
注意 |
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メジャーは、テーブル モデルでのみ定義できます。データベースが多次元モードに設定されている場合、メジャーを作成するとエラーになります。 |
MDX クエリの一部として定義されるメジャーを作成する場合 (つまり、スコープをそのクエリに限定する場合) は、WITH キーワードを使用します。 そのメジャーは、MDX の SELECT ステートメントの中で使用できます。 この方法では、WITH キーワードを使用して作成した計算されるメンバーを、SELECT ステートメントを修正せずに変更できます。 ただし、MDX では、DAX 式とは異なる方法でメジャーを参照します。メジャーを参照するには、[Measures] ディメンションのメンバーとして指定します。次の MDX の例を参照してください。
with measure 'Sales Territory'[Total Sales Amount] = SUM('Internet Sales'[Sales Amount]) + SUM('Reseller Sales'[Sales Amount])
select measures.[Total Sales Amount] on columns
,NON EMPTY [Date].[Calendar Year].children on rows
from [Model]
これを実行すると、次のデータが返されます。
Total Sales Amount |
||
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2001 |
11331808.96 |
|
2002 |
30674773.18 |
|
2003 |
41993729.72 |
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2004 |
25808962.34 |
注 |
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上記の例では、Adventure Works DW Tabular サンプル データベースからデータを取得します。「SQL Server Samples Readme」を参照してください。 |