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New-PowerPivotEngineServiceInstance コマンドレット

SQL Server Analysis Services の新しいインスタンスをアプリケーション サーバーに追加します。

構文

New-PowerPivotEngineServiceInstance [-ParentService <PowerPivotEngineServicePipeBind>] [-EngineServiceInstanceName <string>] [-Provision <switch>] [-EnableQueryMode <switch>] [-EnableProcessingMode <switch>] [-MaximumParallelRefreshJobs <Ushort>] [-MaximumDiskcache <Ushort>] [-LastAccessedTime <Ushort>] [-WarnOnLowMemory <Ushort>] [-MaximumConnectionLimit <Ushort>] [-WarnOnLowCPUMachine <Ushort>] [-WarnOnLowCPUOlapService <Ushort>] [-WarnOnLowDisk <Ushort>] [-DataCollectionInterval <Ushort>] [<CommonParameters>]

説明

New-PowerPivotEngineServiceInstance コマンドレットは、SQL Server Analysis Services を SharePoint に登録します。 PowerPivot for SharePoint をローカル アプリケーション サーバーに配置するためには、SharePoint に PowerPivotEngineService の新しいインスタンスを追加することが必要です。 SQL Server セットアップを使用して SQL Server Analysis Services のインスタンスをローカル マシンにインストールした後で、この手順を実行する必要があります。 この手順は、SharePoint サーバーの全体管理で、SQL Server Analysis Services を [サーバーのサービスの管理] の一覧に追加します。

SQL Server セットアップ中に提供されたサービス アカウントで Analysis Services が実行されます。 新しい PowerPivotEngineServiceInstance オブジェクトを作成すると、SharePoint の管理アカウントとしてサービス アカウントが登録されます。

パラメーター

-ParentService <PowerPivotEngineServicePipeBind>

ファーム内の PowerPivot エンジン サービスの親オブジェクトの GUID を指定します。 このリリースでは、1 つの親オブジェクトのみが許可されます。 Get-PowerPivotEngineService を使用して、親サービスの GUID を取得します。

必須/オプション

オプション

位置

0

既定値

パイプライン入力の受け入れ

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-EngineServiceInstanceName <string>

このオブジェクトを識別する名前を指定します。 カスタム スクリプトまたは関数で、このオブジェクト名を使用することができます。

必須/オプション

オプション

位置

1

既定値

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-Provision <switch>

SharePoint でサービスを利用できるようにします。 有効な値は $true または $false です。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-EnableQueryMode <switch>

サーバーが PowerPivot データのオンデマンド クエリ要求を受け入れるかどうかを指定します。 既定値は true です。 クエリ モードをオフにすると、サーバーはデータ更新ジョブのみを処理します。 既定では、EnableQueryMode と EnableProcessingMode の両方がオンで、サーバーがオンデマンド クエリとデータ更新処理の両方の要求を処理できるようにしています。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-EnableProcessingMode <switch>

サーバーがデータの更新要求を受け入れるかどうかを指定します。 既定値は true です。 データ更新処理をオフにすると、サーバーはオンデマンド クエリのみを処理します。 既定では、EnableQueryMode と EnableProcessingMode の両方がオンで、サーバーがオンデマンド クエリとデータ更新処理の両方の要求を処理できるようにしています。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-MaximumParallelRefreshJobs <Ushort>

サーバーで同時に実行できるデータ更新ジョブの数を指定します。 既定では CPU ごとに 1 ジョブです。 2 つのプロセッサを持つサーバーがある場合は、この値を 2 に設定できます。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

1

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-MaximumDiskcache <Ushort>

PowerPivot データのキャッシュのために割り当てられるディスク領域の量を指定します。 データがメモリに読み込まれると、最初の要求で PowerPivot データがキャッシュされます。 同じデータのその後の接続要求に対応するため、アクティブに使用されなかった場合でも、データはディスク上に残ります。 PowerPivot サービス アプリケーション オブジェクト上の MemoryDatabaseHoldLimit パラメーターによって指定された日数の間、データが要求されなかった場合は、最終的に削除されます。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

0

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-LastAccessedTime <Ushort>

ディスク領域が上限に達した場合、キャッシュを空にするために最後に使用される基準を指定します。 定義した時間間隔で最後にアクセスされたすべてのキャッシュされたファイルがファイル システムから直ちに削除されます。 既定値は 4 時間です。 最大ディスク領域の上限に達した場合は、4 時間以上非アクティブになっているすべてのデータベースがファイル システムから削除されます。 非アクティブであってもまだメモリ内にあるデータベースは、アンロードされた後、ファイル システムから削除されます。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

4

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-WarnOnLowMemory <Ushort>

常にサーバーで使用できないようにする必要がある、使用可能なメモリの割合を指定します。 SharePoint アプリケーション サーバー上の SQL Server Analysis Services インスタンスには、常に未使用のメモリをいくらか確保しておく必要があります。 サーバーのほとんどの操作はメモリ バインドされているため、サーバーは上限まで実行されない場合に最適に実行されます。

既定値は 5% です。 予約済みのメモリがこの数値を下回った場合は、サーバーがメモリ不足であることを警告する正常性ルールがトリガーされます。 5% の未使用メモリは、Analysis Services に割り当てられているメモリに対する割合として計算されます。 たとえば、メモリの合計が 200 GB で、Analysis Services にその 80% (つまり 160 GB) が割り当てられている場合、5% の未使用メモリは 160 GB の 5% (つまり 8 GB) です。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

5

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-MaximumConnectionLimit <Ushort>

これ以上になるとサーバー上で多すぎると見なされる、ユーザー接続の上限を指定します。 この上限を超えると、サーバーがサポート可能な限界よりも多くの接続を処理していることを示す正常性ルールがトリガーされます。 既定値は 100 です。 有効値は、1 ~ 500 です。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

100

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-WarnOnLowCPUMachine <Ushort>

物理サーバーが CPU 不足の状態で実行されていることを警告する正常性ルールがトリガーされる、CPU しきい値を設定します。 この値はパーセンテージで表されます。 既定値は 90% です。 この正常性ルールは、コンピューターの CPU リソースが、DataCollectionInterval パラメーターで指定された 4 時間以上にわたって 90% 以上である場合にトリガーされます。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

90

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-WarnOnLowCPUOlapService <Ushort>

SQL Server Analysis Services インスタンスに対して CPU が不足していることを警告する正常性ルールがトリガーされる、CPU しきい値を設定します。 この値はパーセンテージで表されます。 既定値は 80% です。 この正常性ルールは、Analysis Services サーバー プロセス (msmdsrv.exe) に使用されている CPU リソースが、DataCollectionInterval パラメーターを通じて指定された 4 時間以上にわたって 80% 以上である場合にトリガーされます。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

80

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-WarnOnLowDisk <Ushort>

サーバーでデータをキャッシュするため十分な領域がないと判断される使用可能なディスク領域の割合を指定します。 使用可能なディスク領域がこの値を下回ったときは、ディスク領域が不足していることを示す正常性ルールがトリガーされます。 既定値は 5 です。 有効値は 1 ~ 99 です。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

5

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

-DataCollectionInterval <Ushort>

正常性ルールのトリガーに使用される数値の計算に使用される、データ収集期間を指定します。 システムは常に監視されていますが、正常性ルールの警告のトリガーに使用されるしきい値は、事前に定義された間隔に基づいて生成されるデータを使用して計算されます。 既定の間隔は 4 時間です。 サーバーは、ユーザー接続数、ディスク領域の使用状況、CPU およびメモリの使用率などを評価するために、4 時間前から収集されているシステム データと利用状況データを取得します。

必須/オプション

オプション

位置

指定

既定値

4

パイプライン入力の受け入れ

不可

ワイルドカード文字の受け入れ

不可

<CommonParameters>

このコマンドレットは共通のパラメーターをサポートしています (Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer、および OutVariable)。 詳細については、「About_CommonParameters」を参照してください。

入力および出力

入力型は、コマンドレットにパイプできるオブジェクトの型です。 戻り値の型は、コマンドレットが返すオブジェクトの型です。

入力

なし。

出力

なし。

例 1

C:\PS>New-PowerPivotEngineServiceInstance -provision:$true

SQL Server Analysis Services (PowerPivot) のローカル インスタンスを SharePoint に登録します。