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EntityContainer 要素 (CSDL)

EntityContainer 要素では、1 つのビジネス インテリジェンス データ モデル内のエンティティのコレクションが定義されています。 アプリケーションでは、EntityContainer は、リレーションシップによってリンクされた列のある複数のテーブルと、計算、メジャー、および KPI を含んでいる可能性のあるデータ モデルを表します。

EntityContainer では、データ モデルに含まれる各エンティティ タイプを指定する必要があります。 これらのモデル エンティティに関する情報は、Entity 要素型の子エンティティをリストすることで指定します。 詳細については、「EntityType 要素 (CSDL)」を参照してください。

EntityContainer 要素は、次の要素を持つことができます。

  • EntitySet 要素

  • AssociationSet 要素

照合順序や言語などのプロパティは、個別のオブジェクトではなく、EntityContainer のレベルで定義されます。 ただし、モデル内の列およびテキスト属性は、キャプションまたは他の言語での翻訳を持つことができます。

該当する属性

次の表では、EntityContainer 要素で使用できる属性を示します。

属性名

必須

Name

はい

データ モデルの名前。

Caption

いいえ

データベースまたはデータ モデルの説明。

Culture

はい

要求の LCID を含む文字列。

CompareOptions

はい

モデルの言語固有の並べ替えおよび文字列比較のオプション

CompareOptions 属性では、データ モデルに適用される照合順序のプロパティが定義されます。 CompareOptions で定義されているプロパティは、モデルのデザイン時に Analysis Services データベースで設定される並べ替え順序、かなの区別、大文字小文字の区別に対する設定から派生されます。 次の表では、CompareOptions 属性の一部として含まれる値について説明します。

属性名

必須

IgnoreCase

はい

オプションがデータ モデルで有効になっているかどうかを示すブール値。

IgnoreNonSpace

はい

オプションがデータ モデルで有効になっているかどうかを示すブール値。

IgnoreKanaType

はい

並べ替えオプションがデータ モデルで有効になっているかどうかを示すブール値。

IgnoreWidth

はい

並べ替えオプションがデータ モデルで有効になっているかどうかを示すブール値。

次の表では、Analysis Services の照合順序オプション、およびそのオプションと .NET の並べ替えオプションの比較を示します。

Windows の並べ替えスタイル

.Net の CompareOptions

バイナリ (_BIN) 1

Ordinal

バイナリ コード ポイント (_BIN2) 1

Ordinal

大文字と小文字を区別する (_CS)

IgnoreCase

アクセントを区別する (_AS)

IgnoreNonSpace

かなを区別する (_KS)

IgnoreKanaType

文字幅を区別する (_WS)

IgnoreWidth

次の .NET 設定はサポートされないことに注意してください。

  • IgnoreSymbols

  • OrdinalIgnoreCase

  • StringSort

使用例

次のサンプルでは、3 つのテーブルと、Geography キーでの 1 つのリレーションシップを含む簡単なデータ モデルを示します。 EntityContainer の Culture 属性はサーバーの言語を表します。

Namespace="SimpleModel">
          <EntityContainer Name="SimpleModel">
            <EntitySet Name="DimCustomer" EntityType="SimpleModel.DimCustomer">
              <bi:EntitySet />
            </EntitySet>
            <EntitySet Name="DimDate" EntityType="SimpleModel.DimDate">
              <bi:EntitySet />
            </EntitySet>
            <EntitySet Name="DimGeography" EntityType="SimpleModel.DimGeography">
              <bi:EntitySet />
            </EntitySet>
            <AssociationSet Name="DimCustomer_DimGeography_GeographyKey" Association="SimpleModelDB.DimCustomer_DimGeography_GeographyKey">
              <End EntitySet="DimCustomer" />
              <End EntitySet="DimGeography" />
              <bi:AssociationSet />
            </AssociationSet>
            <bi:EntityContainer Culture="en-US">
              <bi:CompareOptions IgnoreCase="true" />
            </bi:EntityContainer>
          </EntityContainer>