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SQL Server BI 機能の配置トポロジ

このトピックでは、SharePoint 環境に SQL Server の機能をインストールする場合の一般的なトポロジについて説明します。

すべてのトポロジで、同じドメインまたは信頼されたドメインを使用し、すべてのサーバーが同じファームで実行しているものとします。

ファームでのアプリケーションの分散

SharePoint ファーム内のアプリケーションは、全体的な機能が複数の特定階層に分割される分散アプリケーションとして設計されます。 すべての階層を 1 台のコンピューターで実行することも、階層ごとに複数のサーバーを使用することもできます。 結果としてスケーラブルなプラットフォームが形成され、最も必要とされる領域で処理容量を増強できます。たとえば、接続はフロントエンド、処理はアプリケーション サーバー、データ ストレージはバックエンドなどです。

このリリースでは、Reporting Services と PowerPivot for SharePoint の両方が分散アプリケーションとして実装され、サービスは Web フロントエンド層とアプリケーション層の両方で実行します。 アプリケーション データは、データ層のサービス アプリケーション データベースに格納されます。このデータベースは、機能をインストールして構成するときに作成されます。

次の図では、各階層で動作するサービスとプロバイダーを示します。 図に複数の組み込みサービスが含まれることに注意してください。これらのサービスは、一部の SQL Server BI シナリオで必要なものです。 Excel Services、Secure Store Services、および Claims to Windows Token Service は、SharePoint での PowerPivot for SharePoint または Reporting Services の配置に必要であるか、または推奨されます。 さらに、MSOLAP OLE DB プロバイダーと ADO.NET Services が、一部の PowerPivot データ アクセスのシナリオに必要です。 また、SharePoint の外部でホストされる表形式のモデル データベースに基づいて Power View レポートを作成する場合は、必要に応じて、Analysis Services をデータ層にインストールできます。

論理アーキテクチャ図

スタンドアロン サーバー配置

データ層を含むすべてのサーバー コンポーネントを、1 台のコンピューターにインストールできます。 この配置構成は、ソフトウェアを評価する場合や、SharePoint モードの Reporting Services を含むカスタム アプリケーションを開発する場合に便利です。 この配置は、構成が最も簡単です。 すべてのコンポーネントを同じコンピューターにインストールするため、使用するライセンスの数も最も少なくなります。 Reporting Services、PowerPivot for SharePoint、および データベース エンジン は、SQL Server の 1 つのライセンス コピーとしてインストールされます。

すべての機能を 1 台のサーバーにインストールするには、Reporting Services と PowerPivot for SharePoint を順番に同じ物理サーバーにインストールします。 スタンドアロン サーバー構成の方法については、「配置のチェック リスト: Reporting Services、Power View、および PowerPivot for SharePoint」を参照してください。

2 層配置

2 層配置では、通常、SharePoint Server 2010 を 1 台のコンピューターに配置し、SQL Server データベース エンジンをもう 1 台のコンピューターに配置します。 2 コンピューター ファームで最も一般的な構成は、データ層を専用のサーバーに移動するものです。 2 層ファームでは、Reporting Services と PowerPivot for SharePoint を SharePoint サーバーにインストールします。 フロントエンドのすべての Web サービスと、アプリケーション層の共有サービスが、同じ物理サーバーで動作します。 2 層配置のインストール手順はスタンドアロン配置とよく似ており、Reporting Services と PowerPivot for SharePoint を順番に同じ物理サーバーにインストールします。

3 層配置

3 層配置では、通常、Web フロントエンド サービスを、処理アプリケーションまたはメモリ多用アプリケーションから分離します。 このトポロジでは、Reporting Services と PowerPivot for SharePoint をアプリケーション サーバーだけにインストールします。 Web フロントエンドで実行される Web サービスは、サーバー構成の間のインストール後タスクとして、ファーム内のアプリケーションに配置されるソリューションを使用してインストールします。 次の図は 3 層配置を示したものです。

3 サーバー トポロジ

3 層スケールアウト配置

このトポロジでは、同じ共有サービスを複数のサーバーで実行するスケールアウト配置を示します。このトポロジを使用すると、大量の要求を処理し、PowerPivot データまたは Reporting Services レポートに対する処理能力を高めることができます。 次の図には 3 つのアプリケーション サーバー クラスターがあり、それぞれが共有サービスの異なる組み合わせを実行しています。 SharePoint 環境では、サービスの探索と可用性はファームに組み込まれます。 同じ共有サービス アプリケーションを実行する複数の物理サーバー間の負荷分散は、共有サービス アーキテクチャの一部です。

マルチサーバー ファームを配置するときは、SharePoint の記事「3 層ファーム用の複数サーバー (SharePoint Server 2010)」での指示に従ってください。

5 サーバー トポロジ