SQL Server 拡張イベント (XEvent) を使用した Analysis Services の監視
Analysis Services には、拡張イベントを使用してトレースする機能が用意されています。
拡張イベントは、高い拡張性と柔軟な構成を備えた、サーバー システムのためのイベント インフラストラクチャです。 拡張イベントは軽量なパフォーマンス監視システムであり、使用されるパフォーマンス リソースはごくわずかです。
拡張イベントに定義されているように、XEvent を通じて特定のコンシューマーを対象としたすべての Analysis Services イベントをキャプチャできます。
Analysis Services での拡張イベントの開始
拡張イベントのトレースは、以下のような XMLA のオブジェクト作成スクリプト コマンドを使用して有効にします。
<Execute …>
<Command>
<Batch …>
<Create …>
<ObjectDefinition>
<Trace>
<ID>trace_id</ID>
<Name>trace_name</Name>
<ddl300_300:XEvent>
<event_session …>
<event package="AS" name="AS_event">
<action package="PACKAGE0" …/>
</event>
<target package="PACKAGE0" name="asynchronous_file_target">
<parameter name="filename" value="data_filename.xel"/>
<parameter name="metadatafile" value="metadata_filename.xem"/>
</target>
</event_session>
</ddl300_300:XEvent>
</Trace>
</ObjectDefinition>
</Create>
</Batch>
</Command>
<Properties></Properties>
</Execute>
ユーザーは、トレースのニーズに応じて、次の要素を定義します。
trace_id
このトレースの一意識別子を定義します。trace_name
このトレースに付ける名前を指定します (通常は、人間が判読できるトレースの定義です)。 trace_id の値を名前として使用するのが一般的です。AS_event
公開する Analysis Services イベントを指定します。 イベントの名前については、「Analysis Services トレース イベント」を参照してください。data_filename
イベント データを含むファイルの名前を指定します。 この名前には、トレースを繰り返し送信する場合にデータが上書きされないように、タイムスタンプを使用したサフィックスが付けられます。metadata_filename
イベント メタデータを含むファイルの名前を指定します。 この名前には、トレースを繰り返し送信する場合にデータが上書きされないように、タイムスタンプを使用したサフィックスが付けられます。
Analysis Services での拡張イベントの停止
拡張イベントのトレース オブジェクトを停止するには、以下のような XMLA のオブジェクト削除スクリプト コマンドを使用して、そのオブジェクトを削除する必要があります。
<Execute xmlns="urn:schemas-microsoft-com:xml-analysis">
<Command>
<Batch …>
<Delete …>
<Object>
<TraceID>trace_id</TraceID>
</Object>
</Delete>
</Batch>
</Command>
<Properties></Properties>
</Execute>
ユーザーは、トレースのニーズに応じて、次の要素を定義します。
- trace_id
削除するトレースの一意識別子を定義します。