計算列の作成 (チュートリアル)
このレッスンでは、計算列を追加することで PowerPivot ブックに新しいデータを作成します。 計算列は、PowerPivot ブックに既に存在するデータに基づきます。
データ内の既存の収益およびコストの情報に基づいて、Total Profit という名前の計算列を作成します。 また、その他のテーブルの製品カテゴリの値を参照する DimProducts テーブルの計算列も作成します。 これらの関連する列は、後に製品カテゴリ、サブカテゴリ、および製品名を含む新しい階層で使用します。 後で確認するように、関連テーブルの列を追加すると、その他のテーブルのフィールドを含む階層をとおしてピボットテーブルの探索が改善されます。 詳細については、「計算列」を参照してください。
必要条件
このトピックは PowerPivot for Excel チュートリアルの一部であり、チュートリアルでの順番に従って実行する必要があります。 前提条件およびチュートリアルでの最初の手順については、「PowerPivot for Excel チュートリアルの概要」を参照してください。
Total Profit の計算列の作成
PowerPivot ウィンドウでデータ ビューに戻り、FactSales テーブルをクリックします。
[デザイン] タブの [列] グループで、[追加] をクリックします。
テーブルの上にある数式バーに、以下の数式を入力します。 オートコンプリートを利用すると、列やテーブルの完全修飾名を簡単に入力できるだけでなく、使用可能な関数の一覧も表示できます。 オートコンプリートの使い方のヒントについては、「数式の作成」を参照してください。
=[SalesAmount] - [TotalCost] - [ReturnAmount]
数式の入力が終了したら、Enter キーを押して式を確定します。
計算列のすべての行に値が入力されます。 テーブルを下にスクロールすると、この列の行が、各行のデータに基づいて、異なる値を保持できることがわかります。
列名を変更するには、[CalculatedColumn1] を右クリックし、[列名の変更] をクリックします。 「TotalProfit」と入力し、Enter キーを押します。
関連するデータの計算列の作成
PowerPivot ウィンドウのデータ ビューで、DimProduct テーブルを選択します。
[デザイン] タブの [列] グループで、[追加] をクリックします。
テーブルの上にある数式バーに、以下の数式を入力します。 RELATED 関数は、関連テーブルから値を返します。 この場合、ProductCategory テーブルには製品カテゴリ名が含まれており、カテゴリ情報を含む階層を作成するときに DimProduct テーブルで役立ちます。 この関数の詳細については、「RELATED 関数」を参照してください。
=RELATED(ProductCategory[ProductCategoryName])
数式の入力が終了したら、Enter キーを押して式を確定します。
すべての行の計算列に値が入力されます。 テーブルを下へスクロールすると、各行に Product Category Name が含まれていることがわかります。
列名を変更するには、[CalculatedColumn1] を右クリックし、[列名の変更] をクリックします。 「Product Category」と入力し、Enter キーを押します。
[デザイン] タブの [列] グループで、[追加] をクリックします。
テーブルの上にある数式バーに以下の数式を入力し、Enter キーを押して式を確定します。
=RELATED(DimProductSubcategory[ProductSubcategoryName])
列名を変更するには、[CalculatedColumn1] を右クリックし、[列名の変更] をクリックします。 「Product Subcategory」と入力し、Enter キーを押します。
次の手順
このチュートリアルを続行するには、次のトピック「テーブルの階層の作成 (チュートリアル)」に進んでください。