Parameters コレクションの参照 (レポート ビルダーおよび SSRS)
レポート パラメーターは、式から参照できる組み込みコレクションの 1 つです。 パラメーターを式に含めると、レポートのデータと外観をユーザーの選択に基づいてカスタマイズできます。 式は、(Fx) オプションまたは [<式>] オプションを利用できる、すべてのレポート アイテム プロパティやテキスト ボックス プロパティで使用できます。 式は、他の方法でレポートの内容と外観を制御する場合にも使用されます。 詳細については、「式の例 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
実行時にパラメーター値をデータセットのフィールド値と比較する場合は、比較する 2 つのアイテムのデータ型が同じである必要があります。 レポート パラメーターには、Boolean、DateTime、Integer、Float、または Text のいずれかを使用できます。Text は基になるデータ型 String を表します。 必要に応じて、パラメーター値のデータ型をデータセットの値に一致するように変換することが必要になる場合もあります。 詳細については、「式で使用されるデータ型 (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
パラメーター参照を式に含めるには、パラメーター参照に適切な構文を指定する方法を理解する必要があります。これは、パラメーターが単独値パラメーターと複数の値を持つパラメーターのどちらであるかによって異なります。
注 |
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SQL Server データ ツールのレポート ビルダーまたはレポート デザイナーを使用して、レポート定義 (.rdl) を作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーおよびレポート ビルダーを使用したレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。 |
式での単独値パラメーターの使用
次の表は、任意のデータ型の単独値パラメーターへの参照を式に含めるときに使用する構文の例を示しています。
例 |
説明 |
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=Parameters!<ParameterName>.IsMultiValue |
False が返されます。 パラメーターが複数値であるかどうかを確認します。 True の場合、パラメーターは複数値でオブジェクトのコレクションです。 False の場合、パラメーターは単一値で 1 つのオブジェクトです。 |
=Parameters!<ParameterName>.Count |
整数値 1 が返されます。 単独値パラメーターの場合、カウントは常に 1 です。 |
=Parameters!<ParameterName>.Label |
パラメーター ラベルが返されます。パラメーター ラベルは通常、使用可能な値のドロップダウン リストの表示名として使用されます。 |
=Parameters!<ParameterName>.Value |
パラメーターの値が返されます。 Label プロパティが設定されていない場合、この値は使用可能な値のボックスの一覧に表示されます。 |
=CStr(Parameters! <ParameterName>.Value) |
パラメーターの値が文字列として返されます。 |
=Fields(Parameters!<ParameterName>.Value).Value |
パラメーターと同じ名前のフィールドの値が返されます。 |
フィルターでパラメーターを使用する方法の詳細については、「データセット フィルター、データ領域フィルター、およびグループ フィルターの追加 (レポート ビルダー)」を参照してください。
式での複数値パラメーターの使用
次の表は、任意のデータ型の複数の値を持つパラメーターへの参照を式に含めるときに使用する構文の例を示しています。
例 |
説明 |
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=Parameters!<MultivalueParameterName>.IsMultiValue |
True または False が返されます。 パラメーターが複数値であるかどうかを確認します。 True の場合、パラメーターは複数値でオブジェクトのコレクションです。 False の場合、パラメーターは単一値で 1 つのオブジェクトです。 |
=Parameters!<MultivalueParameterName>.Count |
整数値が返されます。 値の数を表します。 単一値パラメーターの場合、カウントは常に 1 です。 複数値パラメーターの場合、カウントは 0 以上です。 |
=Parameters!<MultivalueParameterName>.Value(0) |
複数値パラメーターの最初の値が返されます。 |
=Parameters!<MultivalueParameterName>.Value(Parameters!<MultivalueParameterName>.Count-1) |
複数値パラメーターの最後の値が返されます。 |
=Split("Value1,Value2,Value3",",") |
値の配列が返されます。 複数の値を持つ String 型のパラメーターに基づいて、値の配列を作成します。 Split の 2 番目のパラメーターでは、任意の区切り記号を使用できます。 この式は、複数値パラメーターの既定値を設定したり、サブレポートや詳細レポートに送信する複数値パラメーターを作成する場合に使用できます。 |
=Join(Parameters!<MultivalueParameterName>.Value,", ") |
複数値パラメーターの選択された値をコンマで区切ったリストで構成された String が返されます。 Join の 2 番目のパラメーターでは、任意の区切り記号を使用できます。 |
=”Report for: “ & JOIN(Parameters!<MultivalueParameterName>.Value," & “ ) |
複数値パラメーターの選択された値のリストで構成された String が返されます。その先頭には、値のリストを説明するテキスト文字列が付きます。 |
フィルターでパラメーターを使用する方法の詳細については、「レポート パラメーター (レポート ビルダーおよび SSRS)」を参照してください。
関連項目
タスク
レポート パラメーターの追加、変更、または削除 (レポート ビルダーおよび SSRS)
チュートリアル: レポートへのパラメーターの追加 (レポート ビルダー)
参照
式で使用される組み込みコレクション (レポート ビルダーおよび SSRS)
概念
一般的に使用されるフィルター (レポート ビルダーおよび SSRS)