データベースの差分バックアップを作成する方法 (Transact-SQL)
このトピックでは、データベースの差分バックアップを作成する方法について説明します。
重要 |
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データベースの差分バックアップは、データベースをバックアップしてからでないと作成できません。 |
データベースの差分バックアップを作成するには
次の項目を指定した BACKUP DATABASE ステートメントを実行し、データベースの差分バックアップを作成します。
バックアップするデータベースの名前。
データベースの完全バックアップを書き込むバックアップ デバイス。
DIFFERENTIAL 句。この句は、データベースの前回の完全バックアップの作成後に変更されたデータベースの部分だけをバックアップするときに指定します。
必須の構文は次のとおりです。
BACKUP DATABASE database_name TO <backup_device> WITH DIFFERENTIAL
必要に応じて、以下も指定します。
INIT 句。バックアップ メディアを上書きし、作成したバックアップを最初のファイルとしてバックアップ メディアに書き込むときに指定します。既存のメディア ヘッダーがない場合、ヘッダーが自動的に書き込まれます。
SKIP 句と INIT 句。バックアップ メディアに有効期限がまだ切れていないバックアップがある場合や、メディア名がバックアップ メディアに記録されている名前と一致しない場合でもバックアップ メディアを上書きするときに指定します。
FORMAT 句。バックアップ メディアを初めて使用する場合に、これを初期化して、既存のメディア ヘッダーを上書きするときに指定します。
FORMAT 句を指定する場合、INIT 句を指定する必要はありません。
重要 BACKUP ステートメントで FORMAT 句または INIT 句を使用すると、バックアップ メディアに格納されているバックアップが破棄されるので、十分注意して使用してください。
使用例
この例では、MyAdvWorks データベースの完全バックアップおよび差分バックアップを作成します。
-- Create a full database backup first.
BACKUP DATABASE MyAdvWorks
TO MyAdvWorks_1
WITH INIT
GO
-- Time elapses.
-- Create a differential database backup, appending the backup
-- to the backup device containing the full database backup.
BACKUP DATABASE MyAdvWorks
TO MyAdvWorks_1
WITH DIFFERENTIAL
GO