SQL Server Management Studio によるデータベース プロジェクトのビルド
データベース スクリプト プロジェクトは、データベースやデータベースの一部に関連付けられているスクリプト、接続情報、およびテンプレートを組織的にまとめたものです。MicrosoftSQL Server では、スクリプト プロジェクト内の SQL Server データベースの管理やデザインに使用できる SQL Server Management Studio を提供しています。SQL Server Management Studio には、データベースの開発、配置、管理に役立つ、デザイナ、エディタ、ガイド、およびウィザードが含まれています。
SQL Server Management Studio
SQL Server Management Studio は、SQL Server のコンポーネントの管理に使用する管理ツールのセットです。この統合環境を使用すると、データのバックアップやクエリの編集、共通関数の自動化など、さまざまな作業を 1 つのインターフェイスから実行できます。
SQL Server Management Studio には以下のツールが含まれています。
コード エディタ。豊富な機能を持つスクリプト エディタで、スクリプトの作成や編集に使用します。コード エディタは、SQL Server の以前のバージョンで提供されていたクエリ アナライザの後継ツールです。SQL Server Management Studio のクエリ エディタには、SQL クエリ エディタ、MDX クエリ エディタ、XML クエリ エディタ、および SQL Server Compact 3.5 SP1 クエリ エディタの 4 種類のバージョンがあります。
オブジェクト エクスプローラ。SQL Server のインスタンスに所属するオブジェクトの検索、変更、スクリプト作成、実行に使用します。
テンプレート エクスプローラ。テンプレートの検索およびスクリプト作成に使用します。
ソリューション エクスプローラ。プロジェクトに含まれる関連スクリプトの編成および格納に使用します。
プロパティ ウィンドウ。選択したオブジェクトの現在のプロパティの表示に使用します。
SQL Server Management Studio は、以下の機能を提供して効率的な作業プロセスをサポートします。
非接続アクセス。SQL Server のインスタンスに接続しないで、スクリプトを作成および編集できます。
すべてのダイアログ ボックスからのスクリプト作成。どのダイアログ ボックスからでもスクリプトを作成できるので、スクリプト作成後に、これを読み取り、編集、格納、再利用できます。
非モーダル ダイアログ ボックス。UI ダイアログ ボックスにアクセスしたときに、そのダイアログ ボックスを閉じなくても、SQL Server Management Studio の他のリソースを参照できます。
ソリューションおよびスクリプト プロジェクト
ソリューション エクスプローラは、データベース ソリューションを保存したり、再度開くためのユーティリティです。ソリューションは、関連するスクリプト プロジェクトとファイルを編成したものです。スクリプト プロジェクトには、SQL Server スクリプト ファイル、SQL テンプレート、接続情報、およびその他のファイルが格納されています。スクリプトをスクリプト プロジェクト内に保存すると、次の操作が可能になります。
スクリプトのバージョン管理。
スクリプトを使用した結果オプションの保存。
関連するスクリプトを 1 つのスクリプト プロジェクトに編成。
スクリプトを使用した接続情報の保存。
ソリューション エクスプローラは、同じプロジェクトに関連するスクリプトの作成および再利用を支援するツールです。同じような作業が後で必要になった場合、プロジェクトに保存されている一連のスクリプトを使用できます。MicrosoftVisual Studio を使用してアプリケーションを開発したことがあるユーザーにとって、ソリューション エクスプローラはとてもなじみやすいものです。
ソリューションは、1 つ以上のスクリプト プロジェクトで構成されています。プロジェクトは、1 つ以上のスクリプトまたは接続で構成されています。プロジェクトには、スクリプト以外のファイルも含まれる場合があります。