SQL Server の既定のネットワーク構成
SQL Server は、セキュリティ強化のため、一部の新規インストールではネットワーク接続を無効にします。Enterprise エディション、Standard エディション、または Workgroup エディションを使用している場合、または以前からインストールされている SQL Server が存在する場合は、TCP/IP を使用するネットワーク接続は無効になりません。すべてのインストールについて、サーバーへのローカル接続を許可する共有メモリ プロトコルは有効化されています。SQL Server Browser サービスは、インストール状態とインストール オプションに応じて、停止される場合があります。
インストール後にネットワーク プロトコルを構成するには、SQL Server 構成マネージャの [SQL Server ネットワークの構成] ノードを使用します。SQL Server Browser サービスを自動的に開始するように構成するには、SQL Server 構成マネージャの [SQL Server のサービス] ノードを使用します。
既定の構成
次の表は、インストール後の構成状態を示しています。
エディション |
新規インストール/以前のインストールが存在する |
共有メモリ |
TCP/IP |
名前付きパイプ |
VIA |
---|---|---|---|---|---|
Enterprise |
新規インストール |
有効 |
有効 |
ネットワーク接続に対して無効1 |
無効 |
Standard |
新規インストール |
有効 |
有効 |
ネットワーク接続に対して無効1 |
無効 |
Workgroup |
新規インストール |
有効 |
有効 |
ネットワーク接続に対して無効1 |
無効 |
Developer |
新規インストール |
有効 |
無効 |
ネットワーク接続に対して無効1 |
無効 |
評価版 |
新規インストール |
有効 |
無効 |
ネットワーク接続に対して無効1 |
無効 |
SQL Server Express |
新規インストール |
有効 |
無効 |
ネットワーク接続に対して無効1 |
無効 |
全エディション |
以前のインストールがあり、アップグレードされていない |
新規インストールと同じ |
新規インストールと同じ |
新規インストールと同じ |
新規インストールと同じ |
全エディション |
アップグレード |
有効 |
以前のインストールの設定を維持 |
以前のインストールの設定を維持 |
無効 |
1 共有メモリ (ローカルの名前付きパイプ) が有効になっている場合は、その名前付きパイプのプロトコルを使用してローカル接続でインスタンスに接続できます。既定のインスタンスに接続するには osql -E –S np:. を、名前付きインスタンスに接続するには osql -E -S \\.\pipe\MSSQL$<instance_name>\sql\query を接続文字列として使用します。
注意 |
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インスタンスが SQL Server フェールオーバー クラスタ上で動作している場合、このインスタンスは SQL Server セットアップの実行時に SQL Server 用に指定された各 IP アドレスのポート上でリッスンします。ネットワーク プロトコルを有効にするには、SQL Server 構成マネージャを使用します。 |
注意 |
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コマンド プロンプト引数を指定して SQL Server をインストールする場合は、TCPENABLED パラメータおよび NPENABLED パラメータを使用して、有効にするプロトコルを指定できます。詳細については、「コマンド プロンプトから SQL Server 2008 をインストールする方法」を参照してください。 |
SQL Server Browser の設定
SQL Server Browser サービスは、セットアップ時に自動的に起動するように構成できます。既定では、以下の条件が満たされている場合、自動的に起動されます。
インストールをアップグレードする場合
SQL Server 2008 のインスタンスとサイド バイ サイドでインストールする場合
クラスタにインストールする場合
SQL Server Enterprise、Standard、または Workgroup の名前付きインスタンスをインストールする場合
Analysis Services の名前付きインスタンスをインストールする場合