データベース エンジン チューニング アドバイザのレポートの選択

データベース エンジン チューニング アドバイザでは、ワークロードの分析が完了した後、分析レポートのセットが生成されます。これらのレポートは、データベース エンジン チューニング アドバイザの GUI (グラフィカル ユーザー インターフェイス) ツールを使用して表示できます。または、任意の XML ツールを使用して XML 出力を表示することもできます。次の表では、データベース エンジン チューニング アドバイザによって生成されるレポートを示し、それぞれについて説明します。

データベース エンジン チューニング アドバイザの分析レポートの種類

分析レポート名	説明
列のアクセス レポート	テーブルのアクセス レポートと同じ種類の情報を提供します。異なるのは、このレポートではワークロード内で参照されている各列とテーブルが一覧表示されるという点のみです。
データベース アクセス レポート	ワークロード内で参照されている各データベースと、各データベースへの参照の数を一覧表示します。このレポートでは、ワークロード内のステートメントが各データベースを参照している比率も一覧表示されます。たとえば、参照されているデータベースが 1 つのみである場合、そのデータベースの使用率は 100% になります。
イベント頻度レポート	ワークロードに含まれているすべてのイベントを一覧表示し、それらを発生頻度で並べ替えます。
インデックスの詳細レポート (現在の構成)	ワークロードによって参照されている現在の構成のインデックスに関する詳細情報を一覧表示します。このインデックスのサイズ (MB 単位) のほか、クラスタ化されているかどうか、一意であるかどうかなどの情報を提供します。
インデックスの詳細レポート (推奨構成)	推奨構成に関する情報であるという点を除いて、現在の構成のインデックスの詳細レポートと同じ情報を提供します。
インデックス使用状況レポート (現在の構成)	ワークロード内のステートメントによって参照されている現在の構成のインデックスと、ワークロード内のステートメントが各インデックスを参照している比率を一覧表示します。たとえば、ワークロードに 10 個のステートメントが含まれていて、10 個すべてが特定のインデックスを参照している場合、そのインデックスの使用率は 100% になります。
インデックス使用状況レポート (推奨構成)	推奨構成に関する情報であるという点を除いて、現在の構成のインデックス使用状況レポートと同じ情報を提供します。
ステートメント コスト レポート	データベースに対して実行される各ステートメントにより、パフォーマンス コストが発生します。このレポートでは、ワークロードに含まれている各ステートメントに、推奨構成が実装された場合のパフォーマンスの向上率が一覧表示されます。
ステートメント コスト範囲レポート	現在の構成と推奨構成の両方に関して、10% 単位のコスト範囲で実行されるワークロードのステートメントの数を一覧表示します。たとえば、現在の構成ではワークロード内の 30 個のステートメントが 61 ～ 70% のコスト範囲内で実行されるのに対し、推奨構成を実装すると、20 個のステートメントが 11 ～ 20% のコスト範囲内、10 個のステートメントが 0 ～ 10% のコスト範囲内でそれぞれ実行されるというような内容のレポートが表示されます。
ステートメントの詳細レポート	ワークロード内のすべてのステートメント、それらの現在のコスト、および推奨構成を実装した場合のコストを一覧表示します。
ステートメントとインデックスのリレーション レポート (現在の構成)	ワークロード内のステートメントと、各ステートメントが現在の構成で参照しているインデックスを一覧表示します。
ステートメントとインデックスのリレーション レポート (推奨構成)	ワークロード内の各ステートメントと、推奨構成を実装した場合に各ステートメントによって参照されるインデックスを一覧表示します。
テーブルのアクセス レポート	データベース アクセス レポートと同じ情報を提供します。異なるのは、このレポートではワークロードで参照されている各テーブルが一覧表示されるという点のみです。
ビューとテーブルのリレーション レポート	具体化されたビューによって参照されるテーブルに関する情報を一覧表示します。
ワークロード分析レポート	ワークロードに関する情報を一覧表示します。たとえば、ステートメントの合計数、チューニングの推奨設定でコストが削減されたステートメントの数、コストが変わっていないステートメントの数などが表示されます。

関連項目

タスク

チューニング出力を表示する方法