[処理クエリの作成] ダイアログ ボックス (Analysis Services - 多次元データ)
Business Intelligence Development Studio の [処理クエリの作成] ダイアログ ボックスを使用すると、[ストレージのオプション] ダイアログ ボックスの [通知] タブで処理クエリを作成できます。処理クエリは、オブジェクトの多次元 OLAP (MOLAP) キャッシュを増分更新するため、最後にテーブルがポーリングされた後に、Analysis Services オブジェクトに関連付けられたテーブルへの変更を含む行セットを返すクエリです。Analysis Services は、ポーリング クエリとして参照される他のクエリを使用して、オブジェクトに関連付けられたテーブルをポーリングし、テーブルが変更されたかどうかを判断します。処理クエリは、オブジェクトの MOLAP キャッシュを完全に更新する場合には不要です。
通常、処理クエリはパラメータ化され、現在は次の 2 つのパラメータがサポートされています。
以前の定期ポーリング時のポーリング クエリによって返される単一値。
現在の定期ポーリング時のポーリング クエリによって返される単一値。
たとえば、次の表に示すクエリは、AdventureWorksDW サンプル Analysis Services プロジェクトの Customer ディメンションの増分更新に使用できます。
クエリの種類 |
クエリ ステートメント |
---|---|
ポーリング クエリ |
SELECT MAX([CustomerKey]) AS LastCustomerKey FROM [dbo].[DimCustomer] |
処理クエリ |
SELECT * FROM [dbo].[DimCustomer] WHERE (CustomerKey > COALESCE (@Param1, - 1)) AND (CustomerKey <= @Param2) |
定期ポーリング通知の増分更新の詳細については、「プロアクティブ キャッシュ (パーティション)」を参照してください。
[処理クエリの作成] ダイアログ ボックスは、[ストレージのオプション] ダイアログ ボックスの [通知] タブの [定期ポーリング] オプションで、グリッドの [クエリの処理] 列の [...] をクリックして表示することができます。[ストレージのオプション] ダイアログ ボックスの [通知] タブの詳細については、「[通知] ([ストレージのオプション] ダイアログ ボックス) (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。
入力するクエリは、基になるプロバイダで有効なクエリ コマンドである必要があります。クエリは検証用に基になるプロバイダが指定された状態で用意され、返される列を識別できるようになっています。ダイアログ ボックスでは、次の 2 つのビューを表示できます。
Visual Database Tools (VDT) クエリ ビルダ
すべてのユーザー向けです。VDT クエリ ビルダには、SQL クエリをビジュアルに構築しテストするためのユーザー インターフェイス ツールが備えられています。
汎用クエリ ビルダ
上級ユーザー向けです。汎用クエリ ビルダには、SQL クエリを構築しテストするための、より単純で直接的なユーザー インターフェイスが備えられています。
オプション
[データ ソース]
クエリのデータ ソースを指定します。[クエリ定義]
クエリ定義では、選択したビューに応じて、クエリの定義とテストを行うためのツール バーとペインを表示します。[ツール バー]
ツール バーは、データセットの管理、表示するペインの選択、さまざまなクエリ機能の制御に使用します。値
説明
[汎用クエリ ビルダに切り替えます]
選択すると、汎用クエリ ビルダのビューで使用されるオプションのみが表示されます。次のオプションのみが表示されます。
[SQL] ペイン
[結果] ペイン
[ツール バー]。[VDT クエリ ビルダに切り替えます] と [実行] のみが含まれます。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[VDT クエリ ビルダに切り替えます]
選択すると、Visual Database Tools (VDT) クエリ ビルダのビューで使用できるオプションがすべて表示されます。
注意このオプションは、[汎用クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[ダイアグラム ペインの表示/非表示]
[ダイアグラム] ペインの表示と非表示を切り替えます。
注 このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。
[グリッド ペインの表示/非表示]
[グリッド] ペインの表示と非表示を切り替えます。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[SQL ペインの表示/非表示]
[SQL] ペインの表示と非表示を切り替えます。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[結果ペインの表示/非表示]
[結果] ペインの表示と非表示を切り替えます。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[実行]
クエリを実行します。結果は [結果] ペインに表示されます。
[SQL の確認]
クエリの SQL ステートメントを確認します。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[昇順で並べ替え]
[グリッド] ペインで選択した列の出力行を、昇順で並べ替えます。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[降順で並べ替え]
[グリッド] ペインで選択した列の出力行を、降順で並べ替えて出力します。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[フィルタの削除]
[グリッド] ペインで選択されている行に並べ替え条件を適用できる場合、その条件を削除します。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[Group By の使用]
クエリにグループ化機能を追加します。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[テーブルの追加]
[テーブルの追加] ダイアログ ボックスを表示し、クエリに新しいテーブルやビューを追加できます。[テーブルの追加] ダイアログ ボックスの詳細については、「[テーブルの追加] ダイアログ ボックス (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。
注意このオプションは、[VDT クエリ ビルダに切り替えます] が選択されている場合にのみ表示されます。[ダイアグラム] ペイン
クエリによって参照されるオブジェクトをダイアグラムとして表示します。ダイアグラムには、クエリに含まれるテーブルと、その結合方法が表示されます。テーブルの列の横にあるチェック ボックスをオンにすると、クエリの出力にその列が追加されます。オフにすると、削除されます。テーブルをクエリに追加すると、ダイアログ ボックスでは、テーブルのキーを基にしてテーブル間の結合が行われます。結合を追加するには、あるテーブルのフィールドを別のテーブルのフィールドにドラッグします。結合を管理するには、結合を右クリックします。
[ダイアグラム] ペインを右クリックすると、テーブルの追加や削除、すべてのテーブルの選択、ペインの表示と非表示の切り替えができますを行います。
注意 [ダイアグラム] ペイン、[グリッド] ペイン、および [SQL] ペインの内容は同期しているため、1 つのペインで加えた変更は他の 2 つのペインにも反映されます。
重要 クエリの種類の変更は、ダイアログ ボックスではサポートされません。
[グリッド] ペイン
クエリから参照されるオブジェクトをグリッドに表示します。このペインを使用して、クエリに列を追加したり、列を削除したりできます。また、各列の設定の変更も変更できます。注意 [ダイアグラム] ペイン、[グリッド] ペイン、および [SQL] ペインの内容は同期されるため、1 つのペインで加えた変更は他の 2 つのペインにも反映されます。
[SQL] ペイン
クエリを SQL ステートメントとして表示します。入力することで、クエリの SQL ステートメントを変更できます。注意 [ダイアグラム] ペイン、[グリッド] ペイン、および [SQL] ペインの内容は同期しているため、1 つのペインで加えた変更は他の 2 つのペインにも反映されます。
[結果] ペイン
[ツール バー] ペインで [実行] をクリックしたときに、クエリの結果を表示します。