SQL Server エージェント メール
SQL Server エージェントには、電子メールを送信する機能が備わっています。SQL Server エージェント メールを構成して、次のような場合に電子メール メッセージが指定のオペレータに送信されるように設定できます。
警告が発生した場合。特定のイベントが発生したときに電子メールによる通知を送信するように警告を構成できます。たとえば、すぐに対処しなければならない可能性がある特定のデータベース イベントまたはオペレーティング システムの状態がオペレータに通知されるように、警告を構成できます。警告の構成の詳細については、「警告の定義」を参照してください。
データベースのバックアップやレプリケーション イベントなどの定期タスクが成功または失敗したとき。たとえば、SQL Server エージェント メールを使用して、月末に実行する処理でエラーが発生した場合にオペレータに通知できます。
電子メール メッセージを受信者の一覧に送信し、定期ジョブの状態とユーザーが実行できる操作を通知できます。たとえば、バックアップ ジョブの完了時に電子メールを送信するように SQL Server エージェントを構成できます。
既定では、SQL Server エージェントのメール機能は無効になっています。この機能を構成するには、[SQL Server エージェントのプロパティ] ダイアログ ボックスの [警告システム] ペインを使用します。SQL Server エージェント メールは、警告通知およびジョブ完了時の自動通知にのみ必要だという点に注意してください。また、ジョブ内の個別のジョブ ステップでは、SQL Server エージェント メールが有効になっているかどうかに関係なく、電子メールを送信できます。たとえば、Transact-SQL ジョブ ステップでは、データベース メールを使用してクエリ結果を受信者の一覧に送信できます。
SQL Server エージェント メールでは、2 つの電子メール システムがサポートされています。使用するメール システムは、SQL Server エージェント メールの構成時に選択します。
データベース メールを選択すると、SQL Server エージェントでは、電子メールの送信にデータベース メールが使用されます。
SQL Mail を選択すると、SQL Server エージェントでは、電子メールの送信に拡張 MAPI インターフェイスが使用されます。
注意 SQL Mail は、今後のバージョンの SQL Server で廃止される予定です。したがって、新しい開発作業では、この機能を使用しないでください。また、現在 SQL メールを使用しているアプリケーションがあれば、変更を計画してください。Microsoft SQL Server からメールを送信するには、データベース メールを使用します。
電子メール システムの変更後、変更を有効にするために SQL Server エージェント サービスを再起動する必要があります。