トレースの監視 (XMLA)
XML for Analysis (XMLA) の Subscribe コマンドを使用すると、MicrosoftSQL ServerAnalysis Services のインスタンスで定義されている既存のトレースを監視できます。Subscribe コマンドは、トレースの結果を行セットとして返します。
トレースの指定
Subscribe コマンドの Object プロパティには、Analysis Services インスタンスまたは Analysis Services インスタンスに対するトレースへのオブジェクト参照を含める必要があります。Object プロパティが指定されていない場合、またはトレース識別子が Object プロパティで指定されていない場合、Subscribe コマンドは、コマンドの SOAP ヘッダーで指定されている明示的なセッションに対する既定のセッション トレースを監視します。
結果の返送
Subscribe コマンドは、指定されたトレースによってキャプチャされたトレース イベントを含む行セットを返します。Subscribe コマンドは、Cancel コマンドによってキャンセルされるまで、トレース結果を返します。
行セットに含まれる列は、次の表のとおりです。
列 |
データ型 |
説明 |
---|---|---|
EventClass |
Integer |
トレースによって受信されたイベントのイベント クラス。 |
EventSubclass |
Long integer |
トレースによって受信されたイベントのイベント サブクラス。 |
CurrentTime |
Datetime |
イベントの現在時刻 (取得できた場合)。フィルタ選択を行うには、'YYYY-MM-DD' および 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS' の形式である必要があります。 |
StartTime |
Datetime |
イベントの開始時刻 (取得できた場合)。フィルタ選択を行うには、'YYYY-MM-DD' および 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS' の形式である必要があります。 |
EndTime |
Datetime |
イベントの終了時刻 (取得できた場合)。フィルタ選択を行うには、'YYYY-MM-DD' および 'YYYY-MM-DD HH:MM:SS' の形式である必要があります。 プロセスまたはアクションの開始を記述するイベント クラスの場合、この列は設定されません。 |
Duration |
Long integer |
イベントで経過した時間の合計 (ミリ秒単位)。 |
CPUTime |
Long integer |
イベントで経過したプロセッサ時間 (ミリ秒単位)。 |
JobID |
Long integer |
プロセスのジョブ識別子。 |
SessionID |
String |
イベントが発生したセッションの識別子。 |
SessionType |
String |
イベントが発生したセッションの種類。 |
ProgressTotal |
Long integer |
イベントによって報告された進行状況の総数または量。 |
IntegerData |
Long integer |
イベントに関連付けられている整数データ。この列の内容は、イベント クラス、およびイベントのサブクラスによって異なります。 |
ObjectID |
String |
イベントが発生したオブジェクトの識別子。 |
ObjectType |
String |
ObjectName で指定されたオブジェクトの種類。 |
ObjectName |
String |
イベントが発生したオブジェクトの名前。 |
ObjectPath |
String |
イベントが発生したオブジェクトの階層パス。パスは、ObjectName で指定されたオブジェクトの親に関するオブジェクト識別子の、コンマ区切りの文字列として表されます。 |
ObjectReference |
String |
ObjectName で指定されたオブジェクトへのオブジェクト参照を表す XML 表現。 |
NestLevel |
Integer |
イベントが発生したトランザクションのレベル。 |
NumSegments |
Long integer |
イベントが発生したコマンドによって影響を受ける、またはアクセスされるデータ セグメントの数。 |
Severity |
Integer |
イベントの例外の重大度レベル。この列には、以下の値のいずれかが含まれます。
値説明
0成功
1情報
2警告
3エラー
|
Success |
Boolean |
コマンドが成功したか、失敗したかを示します。 |
Error |
Long integer |
イベントのエラー番号 (ある場合)。 |
ConnectionID |
String |
イベントが発生した接続の識別子。 |
DatabaseName |
String |
イベントが発生したデータベースの名前。 |
NTUserName |
String |
イベントに関連付けられているユーザーの Windows ユーザー名。 |
NTDomainName |
String |
イベントに関連付けられているユーザーの Windows ドメイン。 |
ClientHostName |
String |
クライアント アプリケーションが実行されているコンピュータの名前。この列には、クライアント アプリケーションによって渡された値が格納されます。 |
ClientProcessID |
Long integer |
クライアント アプリケーションのプロセス識別子。 |
ApplicationName |
String |
Analysis Services インスタンスへの接続を作成したクライアント アプリケーションの名前。この列には、プログラムの表示名ではなく、クライアント アプリケーションによって渡された値が格納されます。 |
NTCanonicalUserName |
String |
イベントに関連付けられているユーザーの Windows の正規のユーザー名。 |
SPID |
String |
イベントが発生したセッションのサーバー プロセス ID (SPID)。この列の値は、イベントが発生した XMLA メッセージの SOAP ヘッダーで指定されたセッション ID に直接対応します。 |
TextData |
String |
イベントに関連付けられているテキスト データ。この列の内容は、イベント クラス、およびイベントのサブクラスによって異なります。 |
ServerName |
String |
イベントが発生した Analysis Services インスタンスの名前。 |
RequestParameters |
String |
イベントが発生したパラメータ化されたクエリまたは XMLA コマンドのパラメータ。 |
RequestProperties |
String |
イベントが発生した XMLA メソッドのプロパティ。 |