データベースのチューニング
ワークロードを使用すると、データベース エンジン チューニング アドバイザのグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) または dta コマンド ライン ユーティリティのいずれかでデータベースをチューニングできます。ワークロードは、チューニング対象のデータベースに対して実行する Transact-SQL ステートメント セットです。データベース エンジン チューニング アドバイザでは、データベースをチューニングするときのワークロード入力として、トレース ファイル、トレース テーブル、または Transact-SQL スクリプトを使用します。
どのインターフェイスを選択しても、ワークロードを使用したデータベースのチューニングは、全体的に同じプロセスになります。次の一覧では、ワークロード チューニング タスクを実行順に説明します。関連項目へのリンクも紹介します。
ワークロードのチューニングのプロセス
-
データベースをチューニングする前に、チューニングするデータベースの代表的なワークロードが含まれた Transact-SQL スクリプト ファイル、トレース ファイル、またはトレース テーブルを作成する必要があります。
-
データベースのチューニングを開始する前に、データベース エンジン チューニング アドバイザで検討するデータベース機能 (インデックス、インデックス付きビュー、パーティション分割方法) を決定する必要があります。次に、データベース エンジン チューニング アドバイザのどのユーザー インターフェイスが、チューニングのニーズとスキルのレベルに最適であるかを判断する必要があります。GUI は、データベースの物理デザイン構造に関する経験が少ないユーザーに適しています。dta コマンド ライン ユーティリティは、熟練したデータベース管理者がデータベース エンジン チューニング アドバイザの XML 入力ファイルの柔軟性を必要としている場合や、データベース エンジン チューニング アドバイザのチューニング機能をスクリプトに組み込んだり、使い慣れた XML データベース デザイン ツールと共にチューニング機能を使用したりする場合に適しています。
-
データベース エンジン チューニング アドバイザによって、チューニング セッションの結果の評価に使用できるチューニング ログ、チューニング サマリ、推奨設定、およびレポートが作成されます。この情報を使用すると、チューニングが完了し、データベース エンジン チューニング アドバイザの推奨設定を実装する準備が整っているかどうかを判断できます。
-
このステップは省略可能です。データベース エンジン チューニング アドバイザの出力を確認し、より最適な構成になるかどうかを判断するためにさらにチューニングする場合は、データベース エンジン チューニング アドバイザの新しいユーザー指定の構成機能を使用します。この機能を使用すると、データベース エンジン チューニング アドバイザの仮定の構成を指定して、最初にその仮定の構成を実装するオーバーヘッドを発生させずに解析できます。
-
MicrosoftSQL Server の最適な構成が決まったら、実際の運用環境へ移行する前に、その構成をテスト用として実装します。