Analysis Services オブジェクトをバッチ処理する方法
MicrosoftAnalysis Services では、オブジェクトをバッチ処理できます。バッチ処理では、処理するオブジェクトを選択したり、処理順序を制御したりできます。また、バッチは、一連のスタンドアロン ジョブとして実行するか、1 つのプロセスが失敗したときにバッチ全体をロールバックするトランザクションとして実行することもできます。
バッチ処理は、次のいずれかの方法を使用して実行できます。
SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラ。この方法を使用すると、ディメンションのセットやパーティションのセットなどの類似したオブジェクトをバッチ処理用に選択できます。他のオブジェクトを処理するには、ディメンションの処理によって影響を受けるパーティションを処理するために、[影響を受けたオブジェクトを処理する] の設定を選択できます。詳細については、「処理オプションと設定」を参照してください。
Business Intelligence Development Studio のソリューション エクスプローラ。この方法では、Management Studio のオブジェクト エクスプローラを使用した場合と同じ機能が提供されます。BI Development Studio でオブジェクトを処理するには、そのオブジェクトを含んでいるプロジェクトを配置する必要があります。詳細については、「Analysis Services プロジェクトの配置」を参照してください。
XMLA スクリプト (Management Studio の XMLA クエリ ウィンドウを使用して実行、または定期タスクとして実行します)。XMLA スクリプトは、以下の手順に示すように Management Studio を使用して作成および構成できます。定期タスクとして XMLA スクリプトを実行する方法の詳細については、「SQL Server エージェントを使用した管理タスクのスケジュール設定」を参照してください。
以下に、ディメンションおよびパーティションを完全に処理する手順を示します。バッチ処理には、増分処理などの他の処理オプションを含めることもできます。この手順を正しく実行するためには、少なくとも 2 つのディメンションと 1 つのパーティションを含む既存の Analysis Services データベースを使用する必要があります。この手順は、実稼動システムではなくテスト環境で実行することを強くお勧めします。
SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラを使用してバッチ処理を作成および実行するには
次の手順では、トランザクション モードがディメンションを完全に処理するように設定されているバッチ処理ジョブを使用します。このジョブでは、[影響を受けたオブジェクトを処理する] を選択することで、現在処理済みの状態になっている、影響を受けるパーティションがすべて処理されます。未処理のパーティションは処理されません。
Management Studio を開き、Analysis Services データベースに移動してデータベース コンテナを展開します。
[ディメンション] フォルダをクリックし、[概要] タブをクリックします。
Ctrl キーを押しながら、[概要] ウィンドウに一覧表示されている各ディメンションをクリックします。
選択したディメンションを右クリックし、[処理] を選択します。
Ctrl キーを押しながら、[オブジェクト一覧] に表示されている各ディメンションをクリックします。
選択したディメンションを右クリックし、[完全処理] を選択します。
バッチ処理ジョブをカスタマイズするには、[設定の変更] をクリックします。
[処理オプション] で、以下の設定を行います。
[処理順序] を [シーケンシャル] に、[トランザクション モード] を [1 つのトランザクション] に設定します。
[書き戻しテーブル オプション] を [既存のデータを使用する] に設定します。
[影響を受けたオブジェクト] の [影響を受けたオブジェクトを処理する] チェック ボックスをオンにします。
[ディメンション キーのエラー] タブをクリックします。[既定のエラー構成を使用する] が選択されていることを確認します。
[OK] をクリックし、[設定の変更] 画面を閉じます。
[ディメンションの処理] 画面で [OK] をクリックし、処理ジョブを開始します。
[状態] ボックスに "処理が成功しました。" と表示されたら、[閉じる] をクリックします。
Business Intelligence Management Studio のソリューション エクスプローラを使用してバッチ処理を作成および実行するには
BI Development Studio を開きます。
配置されているプロジェクトを開きます。
ソリューション エクスプローラで、配置されたプロジェクトの [ディメンション] フォルダを展開します。
Ctrl キーを押しながら、[ディメンション] フォルダに一覧表示されている各ディメンションをクリックします。
選択したディメンションを右クリックし、[処理] をクリックします。
Ctrl キーを押しながら、[オブジェクト一覧] に表示されている各ディメンションをクリックします。
選択したディメンションを右クリックし、[完全処理] を選択します。
バッチ処理ジョブをカスタマイズするには、[設定の変更] をクリックします。
[処理オプション] で、以下の設定を行います。
[処理順序] を [シーケンシャル] に、[トランザクション モード] を [1 つのトランザクション] に設定します。
[書き戻しテーブル オプション] を [既存のデータを使用する] に設定します。
[影響を受けたオブジェクト] の [影響を受けたオブジェクトを処理する] チェック ボックスをオンにします。
[ディメンション キーのエラー] タブをクリックします。[既定のエラー構成を使用する] が選択されていることを確認します。
[OK] をクリックし、[設定の変更] 画面を閉じます。
[ディメンションの処理] 画面で [実行] をクリックし、処理ジョブを開始します。
[状態] ボックスに「処理が成功しました。」と表示されたら、[閉じる] をクリックします。
[ディメンションの処理] 画面で [閉じる] をクリックします。
SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラを使用して XMLA スクリプトを作成および実行するには
Analysis Services を操作するための XMLA スクリプトを、メモ帳などの任意のテキスト エディタで記述できます。ただし、Management Studio で Analysis Services を使用して XMLA スクリプトを作成することもできます。XMLA スクリプトは、Analysis Services が実行されている任意のコンピュータの XMLA クエリ ウィンドウ、または定期的なスケジュール設定が可能なタスク内で実行できます。次の手順では、SQL Server Management Studio を使用して XMLA スクリプトを作成および実行する方法を示します。定期タスクの詳細については、「SQL Server エージェントを使用した管理タスクのスケジュール設定」を参照してください。
Management Studio を開き、Analysis Services データベースに移動してデータベース コンテナを展開します。
[ディメンション] フォルダをクリックし、[概要] タブをクリックします。
Ctrl キーを押しながら、[概要] ウィンドウに一覧表示されている各ディメンションをクリックします。
選択したディメンションを右クリックし、[処理] を選択します。
Ctrl キーを押しながら、[オブジェクト一覧] に表示されている各ディメンションをクリックします。
選択したディメンションを右クリックし、[完全処理] を選択します。
バッチ処理ジョブをカスタマイズするには、[設定の変更] をクリックします。
[処理オプション] で、以下の設定を行います。
[処理順序] を [シーケンシャル] に、[トランザクション モード] を [1 つのトランザクション] に設定します。
[書き戻しテーブル オプション] を [既存のデータを使用する] に設定します。
[影響を受けたオブジェクト] の [影響を受けたオブジェクトを処理する] チェック ボックスをオンにします。
[ディメンション キーのエラー] タブをクリックします。[既定のエラー構成を使用する] が選択されていることを確認します。
[OK] をクリックし、[設定の変更] 画面を閉じます。
[ディメンションの処理] 画面で、[スクリプト] をクリックします。この手順により XMLA スクリプトが生成され、XMLA スクリプトを実行できる XMLA クエリ ウィンドウが開きます。
[ディメンションの処理] 画面で、[キャンセル] をクリックしてジョブの処理を実行せずに画面を閉じます。
XMLA クエリ ウィンドウに切り替え、[実行] をクリックしてスクリプトを実行します。