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SERVERPROPERTY (Transact-SQL)

サーバー インスタンスについてのプロパティ情報を返します。

トピック リンク アイコンTransact-SQL 構文表記規則

構文

SERVERPROPERTY ( propertyname )

引数

  • propertyname
    サーバーに返されるプロパティ情報を含む式を指定します。propertyname には、次のいずれかの値を指定できます。

    プロパティ

    戻り値

    BuildClrVersion

    SQL Server インスタンスの構築時に使用された Microsoft.NET Framework 共通言語ランタイム (CLR) のバージョン。

    基本データ型 : nvarchar(128)

    Collation

    サーバーの既定の照合順序の名前。

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : nvarchar(128)

    CollationID

    SQL Server 照合順序の ID。

    基本データ型 : int

    ComparisonStyle

    照合順序の Windows 比較形式。

    基本データ型 : int

    ComputerNamePhysicalNetBIOS

    SQL Server のインスタンスが現在実行されているローカル コンピュータの NetBIOS 名。

    フェールオーバー クラスタの SQL Server クラスタ化インスタンスでは、SQL Server インスタンスがフェールオーバー クラスタの他のノードにフェールオーバーすると、この値が変わります。

    SQL Server スタンドアロン インスタンスではこの値は変わらず、MachineName プロパティと同じ値が返されます。

    注意注意
    SQL Server のインスタンスがフェールオーバー クラスタ内にある場合に、フェールオーバー クラスタ インスタンスの名前を取得するには、MachineName プロパティを使用します。

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : nvarchar(128)

    Edition

    SQL Server インスタンスのインストールされている製品のエディション。このプロパティの値を使用すると、CPU の最大数など、インストールされている製品でサポートされている機能や制限を確認できます。このバージョン (64 ビット) には、64 ビット バージョンのデータベース エンジンが追加されています。

    戻り値

    'Desktop Engine' (SQL Server では使用できません)

    'Developer Edition'

    'Enterprise Edition'

    'Enterprise Evaluation Edition'

    'Personal Edition' (SQL Server では使用できません)

    'Standard Edition'

    'Express Edition'

    'Express Edition with Advanced Services'

    'Workgroup Edition'

    'Windows Embedded SQL'

    基本データ型 : nvarchar(128)

    EditionID

    SQL Server インスタンスの、インストールされている製品のエディションを表す識別番号。このプロパティの値を使用すると、CPU の最大数など、インストールされている製品でサポートされている機能や制限を確認できます。

    -1253826760 = Desktop

    -1592396055 = Express

    -1534726760 = Standard

    1333529388 = Workgroup

    1804890536 = Enterprise

    -323382091 = Personal

    -2117995310 = Developer

    610778273 = Enterprise Evaluation

    1044790755 = Windows Embedded SQL

    4161255391 = Express with Advanced Services

    基本データ型 : int

    EngineEdition

    サーバーにインストールされている SQL Server インスタンスのデータベース エンジンのエディション。

    1 = Personal または Desktop Engine (SQL Server では使用できません)

    2 = Standard (Standard および Workgroup の場合に返されます)

    3 = Enterprise (Enterprise、Enterprise Evaluation、および Developer の場合にこの値が返されます)

    4 = Express (Express、Express with Advanced Services、および Windows Embedded SQL の場合に返されます)

    基本データ型 : int

    InstanceName

    ユーザーの接続先のインスタンス名。

    インスタンス名が既定インスタンスの場合や、無効な入力またはエラーの場合は、NULL が返されます。

    基本データ型 : nvarchar(128)

    IsClustered

    サーバー インスタンスがフェールオーバー クラスタで構成されます。

    1 = クラスタ化

    0 = 非クラスタ化

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : int

    IsFullTextInstalled

    フルテキスト コンポーネントは、SQL Server の現在のインスタンスと共にインストールされます。

    1 = フルテキストはインストールされています。

    0 = フルテキストはインストールされていません。

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : int

    IsIntegratedSecurityOnly

    サーバーは統合セキュリティ モードです。

    1 = 統合セキュリティ

    0 = 非統合セキュリティ

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : int

    IsSingleUser

    サーバーはシングルユーザー モードです。

    1 = シングル ユーザー

    0 = 非シングル ユーザー

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : int

    LCID

    照合順序の Windows ロケール識別子 (LCID)。

    基本データ型 : int

    LicenseType

    SQL Server のこのインスタンスのモード。

    PER_SEAT = 接続クライアント数モード

    PER_PROCESSOR = プロセッサ数モード

    DISABLED = ライセンスが無効

    基本データ型 : nvarchar(128)

    MachineName

    サーバー インスタンスが稼働している Windows コンピュータの名前。

    クラスタ化インスタンスの場合、つまり、Microsoft Cluster Service 上の仮想サーバーで稼働している SQL Server のインスタンスの場合は、仮想サーバーの名前が返されます。

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : nvarchar(128)

    NumLicenses

    接続クライアント数モードの場合、SQL Server のこのインスタンスに対して登録されているクライアント ライセンス数です。

    プロセッサ数モードの場合、SQL Server のこのインスタンスに対して登録されているプロセッサ数です。

    サーバーが上のどちらでもない場合は、NULL が返されます。

    基本データ型 : int

    ProcessID

    SQL Server サービスのプロセス ID。このインスタンスに属する Sqlservr.exe を識別するときに、ProcessID は効果的です。

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : int

    ProductVersion

    SQL Server インスタンスのバージョンです (major.minor.build 形式)。

    基本データ型 : nvarchar(128)

    ProductLevel

    SQL Server インスタンスのバージョンのレベルです。

    次のいずれかを返します。

    'RTM' = オリジナル リリース バージョン

    'SPn' = サービス パック バージョン

    'CTP' = Community Technology Preview バージョン

    基本データ型 : nvarchar(128)

    ResourceLastUpdateDateTime

    リソース データベースが最後に更新された日時を返します。

    基本データ型 : datetime

    ResourceVersion

    リソース データベースのバージョンを返します。

    基本データ型 : nvarchar(128)

    ServerName

    SQL Server の特定のインスタンスに関連付けられている Windows サーバーとインスタンスの情報。

    NULL = 無効な入力またはエラー

    基本データ型 : nvarchar(128)

    SqlCharSet

    照合順序 ID の SQL 文字セット ID。

    基本データ型 : tinyint

    SqlCharSetName

    照合順序の SQL 文字セットの名前。

    基本データ型 : nvarchar(128)

    SqlSortOrder

    照合順序の SQL 並べ替え順序 ID。

    基本データ型 : tinyint

    SqlSortOrderName

    照合順序の SQL 並べ替え順序の名前。

    基本データ型 : nvarchar(128)

    FilestreamShareName

    FILESTREAM で使用される共有の名前。

    FilestreamConfiguredLevel

    FILESTREAM アクセスの構成されているレベル。詳細については、「FILESTREAM アクセス レベル」を参照してください。

    FilestreamEffectiveLevel

    FILESTREAM アクセスの有効なレベル。レベルが変更されており、インスタンスの再起動またはコンピュータの再起動のいずれかが保留されている場合、この値は FilestreamConfiguredLevel と異なることがあります。詳細については、「FILESTREAM アクセス レベル」を参照してください。

戻り値の型

sql_variant

説明

ServerName プロパティ

SERVERPROPERTY 関数の ServerName プロパティと @@SERVERNAME は、同様の情報を返します。ServerName プロパティが返す Windows サーバーとインスタンス名を合わせることで、一意なサーバー インスタンスが形成されます。@@SERVERNAME は、現在構成されているローカル サーバー名を返します。

インストール時の既定のサーバー名が変更されていない場合、ServerName プロパティと @@SERVERNAME は同じ情報を返します。ローカル サーバー名は次のストアド プロシージャを実行することによって構成できます。

EXEC sp_dropserver 'current_server_name';
GO
EXEC sp_addserver 'new_server_name', 'local';
GO

ローカル サーバー名がインストール時の既定のサーバー名から変更されている場合、@@SERVERNAME は新しい名前を返します。

Version プロパティ

SERVERPROPERTY 関数は、バージョン情報に関連するプロパティを個別に返します。一方、@@VERSION 関数は、出力を 1 つの文字列へと結合します。アプリケーションで個々のプロパティ文字列を必要とする場合は、@@VERSION の結果を解析する代わりに SERVERPROPERTY 関数を使用して個々のプロパティ文字列を取得できます。

次の例では、SELECT ステートメント内で SERVERPROPERTY 関数を使用することによって、現在のサーバーに関する情報を返します。このシナリオは、Windows サーバー上に複数の SQL Server のインスタンスがインストールされており、クライアントの現在の接続で使用しているインスタンスと同じインスタンスに対して、別の接続を開く必要がある場合に効果的です。

SELECT CONVERT(sysname, SERVERPROPERTY('servername'));
GO

次の例では、SELECT ステートメント内で SERVERPROPERTY 関数を使用することによって、製品のバージョン情報を返します。

SELECT
SERVERPROPERTY('ProductVersion') AS ProductVersion,
SERVERPROPERTY('ProductLevel') AS ProductLevel,
SERVERPROPERTY('Edition') AS Edition,
SERVERPROPERTY('EngineEdition') AS EngineEdition;
GO