AdventureWorks サンプル レポート
AdventureWorks 2008 サンプル レポートは、データ ソースとして AdventureWorks 2008 データベースを使用する、定義済みのレポート定義ファイルのセットです。各レポートは、個別にアップロードおよび表示できますが、レポートの中には、リンクを使用して組み合わせて操作されるようにデザインされているものもあります。サンプル レポートは、SQL Server 2008 Reporting Services (SSRS) の機能を学習するための教材としても、新しいレポートをデザインするためのテンプレートとしても利用できます。
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SQL Server のサンプルやサンプル データベースを表示したり使用したりするには、まずそれをダウンロードしてインストールする必要があります。詳細については、「SQL Server のサンプルとサンプル データベースのインストールに関する注意点」を参照してください。 |
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SQL Server 2008 Express with Advanced Services を使用している場合は、サンプル レポートをレポート サーバーにパブリッシュする前に、レポート サーバーの URL を変更する必要があります。また、Sales Reason Comparison レポートがサポートされないことにも注意してください。このレポートには SQL Server 2008 Analysis Services (SSAS) が必要ですが、これは SQL Server 2008 Express には含まれていません。 |
シナリオ
Adventure Works Cycles 2008 社は、全従業員がアクセスできる製品情報と販売情報をパブリッシュしています。レポートでは、そのデータをさまざまな形式で表示します。ユーザーは、レポート マネージャでレポートを開くことによって、オンデマンドでレポートを表示できます。
言語
レポート定義言語 (RDL)
機能
AdventureWorks 2008 サンプル レポートでは、多彩なレポート機能のデモを実行できます。次の表に、各レポートに実装されている機能を示します。
レポート | 説明 |
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Company Sales 2008 |
Adventure Works Cycles 社の四半期ごと、製品カテゴリごとの販売実績です。このレポートは、行の表示/非表示を利用して、要約データから詳細データにドリル ダウンできるマトリックス データ領域の使用方法を説明するためのものです。また、このレポートでは、背景画像の使用方法についても説明します。 |
Employee Sales Summary 2008 |
Adventure Works Cycles 社の各従業員の販売実績です。このレポートには、Sales Comparison グラフと Current Month Sales Comparison グラフ、および各注文へのドリルスルーが設定されている Current Month Order Summary テーブルが含まれています。このレポートは、複数のデータセット、グラフ、テーブル、ドリルスルー、動的パラメータの使用方法を説明するためのものです。 |
Product Catalog 2008 |
Adventure Works Cycles 社の全製品カタログであり、画像が入っています。このレポートは、埋め込み画像、データベース画像、改ページ、ページ フッター、テーブル、条件付き書式、見出しマップの使用方法を説明するためのものです。 |
Product Line Sales 2008 |
Adventure Works Cycles 社のトップ 5 の販売員とストアです。このレポートは、TOP 句を指定したクエリのデータセットについて説明するためのものです。また、テーブル、グラフ、複数の値を持つパラメータ、エンド ユーザー並べ替え、計算フィールド、ドリルスルー リンクの使用方法についても説明します。 |
Sales Order Detail 2008 |
Adventure Works Cycles 社の個々の注文の詳細です。このレポートには、Employee Sales Summary および Territory Sales ドリル ダウン レポートからのドリルスルー レポートとしてアクセスできます。このレポートは、一覧、テーブル、パラメータ、および式の使用方法を説明するためのものです。 |
Territory Sales 2008 |
Adventure Works Cycles 社の地域ごとの販売実績です。このレポートでは、各注文へのドリルスルーが設定されている販売員と注文番号をドリル ダウンします。このレポートは、行の表示/非表示を利用して、要約データから詳細データへドリル ダウンできるテーブル データ領域の使用方法を説明するためのものです。また、このレポートでは、ドリルスルー リンクと条件付き書式の使用方法についても説明します。 |
Store Contacts 2008 |
Adventure Works Cycles 社の店舗連絡先です。それぞれの店舗には、1 つまたは複数の連絡先があります。このレポートは、Sales Order Detail で使用されるサブレポートです。店舗のすべての連絡先が表示されるほか、Product Line Sales グラフのドリルスルー レポートが表示されます。メイン レポートに罫線が表示されないように、テーブルの罫線のスタイルは [なし] に設定されています。レポートがサブレポートである場合、ページ ヘッダーとページ フッターのコンテンツは含まれません。 |
Sales Trend 2008 |
Adventure Works Cycles 社の売上傾向分析です。製品の前年比 (Y/Y) ベースの成長をカテゴリ別およびサブカテゴリ別に比較します。これは、Tablix 形式のレポートです。静的列は条件に基づいて非表示になります。列ヘッダーと行ヘッダーが繰り返し表示されます。それ以外にも、静的な Tablix メンバ KeepTogether、前年比ベースの傾向を計算する集計関数 Previous、カスタム コード、条件付きフォント、背景セル色、KPI イメージ、ドリルスルー パラメータなどの機能があります。 |
前提条件
サンプル レポートを使用するには、以下のシステム要件を満たしている必要があります。
サーバー
- Microsoft SQL Server 2008 Reporting Services (SSRS) (Evaluation、Standard、Developer、Enterprise のいずれか) または SQL Server 2008 Express with Advanced Services
- Microsoft SQL Server 2008
- AdventureWorks 2008 サンプル データベース
クライアント
Microsoft Internet Explorer 6.0 (スクリプト機能オン)
Business Intelligence Development Studio (省略可)
メモ :
Business Intelligence (BI) Development Studio は、Itanium ベースのコンピュータではサポートされていません。ただし、x64 ベースのコンピュータでは、BI Development Studio を使用できます。SQL Server サンプル データベースを Itanium ベースのコンピュータに配置した場合は、x86 または x64 ベースのコンピュータの BI Development Studio を使用し、サンプルを修正して実行します。
サンプルのインストール
SQL Server のサンプルやサンプル データベースを表示したり使用したりするには、まずそれをダウンロードしてインストールする必要があります。詳細については、「SQL Server のサンプルとサンプル データベースのインストールに関する注意点」を参照してください。
AdventureWorks Sample Reports の配置
- Business Intelligence Development Studio ツール バーの [ファイル] をクリックし、[開く] をポイントして、[プロジェクト/ソリューション] をクリックします。
- <drive:>\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Samples\Reporting Services\Report Samples\AdventureWorks Sample Reports に移動し、AdventureWorks 2008 Sample Reports.sln ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
- SQL Server Express with Advanced Services を使用している場合は、対象レポート サーバーの URL プロパティを修正し、AdventureWorks 2008 サンプル データベースへの接続を指定する既定の接続文字列を変更する必要があります。SQL Server Express をインストールしている場合、このサンプルの既定値は正しくありません。
- [プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
- [OverwriteDataSources] で、[True] を選択します。
- [TargetServerURL] に次の URL を入力します。
https://localhost/reportserver$SQLExpress
- [OK] をクリックして、[<ソリューション名> プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを閉じます。
- ソリューション エクスプローラの [共有データ ソース] で、[AdventureWorks.rds] をダブルクリックします。
- [共有データ ソース] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、接続文字列を次の値に変更します。
Data Source=localhost\SQLExpress; Initial Catalog=AdventureWorks2008
- [OK] をクリックして [共有データ ソース] ダイアログ ボックスを閉じます。
- 標準ツール バーで、[Production] ソリューション構成を選択します (既定の構成は [Debug] です)。
- [ビルド] メニューの [AdventureWorks 2008 Sample Reports の配置] をクリックします。ソリューションを配置すると、レポートがレポート サーバーにパブリッシュされます。
レポート マネージャでのサンプル レポートの表示
パブリッシュしたサンプル レポートは、レポート マネージャで表示できます。レポートを表示するには、以下の権限が必要です。
- AdventureWorks データベースをホストするローカルの SQL Server データベース エンジンにログオンする権限が必要です。レポート データ ソースは、既定で Windows 統合セキュリティを使用する設定になっています。データベースへのログオンには、Windows アカウントの資格情報が使用されます。
- レポートへのアクセス権を与えるロールが割り当てられている必要があります。コンピュータのローカル管理者は、これらの権限をすべて自動的に与えられています。ローカル管理者でない場合は、レポートを表示する前に、ロールの割り当てとログインの権限を設定する必要があります。
レポート マネージャでレポートを表示するには
- ブラウザ ウィンドウを開きます。レポート マネージャを使用するには、Internet Explorer 6.0 以降 (スクリプト機能オン) が必要です。
- Web ブラウザのアドレス バーにレポート マネージャの URL を入力します。既定の URL は、http://<webservername>/reports です。SQL Server Express を使用している場合、既定の URL は、https://localhost/reports$SQLExpress です。
- レポートのあるフォルダに移動します。既定では、AdventureWorks Sample Reports フォルダです。
- 表示するレポートの名前をクリックします。
参照
その他の技術情報
SQL Server のサンプルとサンプル データベースのインストールに関する注意点