タスクと権限
Reporting Services におけるタスクとは、ユーザーまたは管理者が実行できるアクションのことです。タスクは事前に定義されています。カスタム タスクを作成したり、プログラムまたはツールから提供されるタスクを変更することはできません。タスクは全部で 25 種類あります。これらのタスクにより、ロールベースのセキュリティで実行できる操作の全体が構成されています。タスクの例としては、"レポートの表示"、"レポートの管理"、"レポート サーバーのプロパティを管理" などがあります。
各タスクは、同様に事前定義されている一連の権限で構成されます。たとえば、"フォルダの管理" タスクには、フォルダを作成および削除する権限や、フォルダのプロパティを表示および更新する権限が含まれています。各タスクに対する権限は、各タスクをより詳細に説明するために記述されています。権限を直接操作したり、ロールの割り当てで指定したりすることはできません。ユーザーは、ロールの定義に含まれているタスクから間接的に権限を与えられます。
タスクは、そのタスクがロールの一部であり、そのロールがロールの割り当てに含まれている場合にのみ実行できます。そのため、たとえば "モデルの表示" タスクがロールに含まれていない場合や、そのロールがロールの割り当てに含まれていない場合、ユーザーはレポート モデルを表示できません。次の図では、権限がタスクにどのように組み込まれるか、および特定のロールの割り当てに使用できるロールにタスクがどのように組み込まれるかを示します。
システムレベルおよびアイテムレベルのタスク
タスクは、システムレベルとアイテムレベルの 2 つのカテゴリに分類されます。ロールは、単一のカテゴリからのみタスクを含めることができます。次の表で、タスクの各カテゴリについて説明します。
カテゴリ |
説明 |
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フォルダ、レポート、レポート モデル、リソースなど、レポート サーバーで管理されるアイテムに対して実行されるアクションです。 アイテムレベルのタスクは、レポート サーバー フォルダの名前空間に対して有効です。レポート サーバーのフォルダまたは URL によってアクセスするすべてのアイテムは、アイテムレベルのタスクを含んだロールの割り当てによってセキュリティ保護されています。 |
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ジョブまたは共有スケジュールの管理などの、システムレベルで実行されるアクションです。これらのアクションは、多くのアイテムで使用できます。システムレベルのタスクは、レポート サーバー フォルダの名前空間の外部に対して有効です。 |