レポート実行ログ データのクエリ実行とレポート作成
Reporting Services では、実行データがレポート サーバー データベース内の複数のテーブルに格納されます。内部テーブル構造からは、ユーザーがアクセスできる形式でレポート実行ログ データが提供されません。このため、ログ データを抽出し、別途作成したローカルなレポート実行ログ データベースに格納する必要があります。
レポート サーバーの実行ログを参照するには、次のものを使用します。
Createtables.sql (サンプル スクリプト ファイル)。ログ データ閲覧用の新しい実行ログ データベースを作成します。
RSExecutionLog_Update.dtsx (サンプル SQL Server Integration Services パッケージ)。内部のレポート サーバー データベースからデータを抽出し、それを別途作成したサンプル実行ログ データベースにコピーします。
一連のサンプル レポート。実行ログ データベースからデータを取得し、レポート サーバーで閲覧するレポートにそれを表示します。
Reporting Services サンプルの入手方法
レポート実行ログ データを照会して閲覧するためのサンプル ファイルはすべて、CodePlex サイト (https://www.CodePlex.com) に置かれている Reporting Services レポート サンプルに含まれています。SQL Server のサンプルをクリックして、直接、Microsoft SQL Server のサンプルとコミュニティのプロジェクト ポータル ページにアクセスすることもできます。
Microsoft SQL Server の製品サンプル ページで、[Reporting Services] をクリックします。
[Release] タブをクリックします。
SQL Server のサンプル セットアップ プログラムをコンピュータにダウンロードして実行します。すべてのサンプルをインストールする必要があります。Reporting Services の単独のセットアップ プログラムはありません。
実行ログ データのレポート作成
ローカルのレポート実行ログ データベースからレポート実行データを取得するレポートのサンプルも含まれています。これらのレポートには、実行ログ データを含んでいるローカル データベースが使用されます。データベースを作成したら、パッケージを実行してデータベースにデータを格納し、さらにレポートを実行してレポートの利用状況に関する情報を表示できます。
データベースの作成とデータの抽出に使用されるファイルは次のとおりです。
RSExecutionLog_Update.dtsx
RSExecutionLog_Update.dtsConfig
Createtables.sql
以下のサンプル レポートには、レポート サーバーの利用状況に関する情報が表示されます。
Execution Status Codes.rdl
Report Summary.rdl
Execution Summary.rdl
パッケージ、スクリプト、およびレポート ファイルは、Server Management サンプル レポートを介してインストールされます。サンプル パッケージおよびレポートの使用方法については、「Server Management Report Samples」を参照してください。
実行ログ データの更新
レポート実行ログ データベースを最新の情報に更新するには、RSExecutionLog_Update.dtsx パッケージを定期的に実行します。このパッケージでは、既存のエントリに新しいログ エントリが追加されます。古いエントリや履歴データは削除されません。履歴データには、たとえば、レポート サーバーでレポートを実行できなくなったユーザー、サービスに既に存在しないコンピュータ名、または既に存在しないレポートなどがあります。過去の実行ログ データを保存しない場合は、レポート実行ログ データベースで定期的に Cleanup.sql クエリを実行します。
SQL ServerManagement Studio で、ツール バーの [使用できるデータベース] ボックスの一覧から [RSExecutionLog] を選択します。
[ファイル] メニューの [開く] をポイントし、[ファイル] をクリックします。ファイルの既定の場所は、\100\Samples\Reporting Services\Report Samples\Report Execution Log Sample Reports\Cleanup.sql です。目的のファイルを選択して、[OK] をクリックします。
ツール バーの [実行] をクリックしてクエリを実行します。