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StrToTuple (MDX)

多次元式 (MDX) 形式の文字列によって指定されている組を返します。

構文

StrToTuple(Tuple_Specification [,CONSTRAINED] ) 

引数

  • Tuple_Specification
    直接的または間接的に組を指定する有効な文字列式です。

説明

StrToTuple 関数は、指定されたセットを返します。通常、StrToTuple 関数は、組指定を外部関数から MDX ステートメントに返すために、ユーザー定義関数と組み合わせて使用します。

  • CONSTRAINED フラグを使用するときは、組指定に修飾されているメンバ名または修飾されていないメンバ名を含める必要があります。このフラグは、指定された文字列によるインジェクション攻撃の危険性を軽減するために使用します。修飾されているメンバ名または修飾されていないメンバ名に直接解決できない文字列を指定すると、"STRTOTUPLE 関数の CONSTRAINED フラグによって設定された制限に違反しました。" というエラーが表示されます。

  • CONSTRAINED フラグを使用しない場合、組を返す有効な MDX 式に解決される組を指定できます。

次の例では、2004 年の Bayern メンバの Reseller Sales Amount メジャーを返しています。組の指定には、有効な MDX 組式が含まれています。

SELECT StrToTuple ('([Geography].[State-Province].[Bayern],[Date].[Calendar Year].[CY 2004])')
ON 0
FROM [Adventure Works]

次の例では、2004 年の Bayern メンバの Reseller Sales Amount メジャーを返しています。組の指定には、CONSTRAINED フラグによって必要とされる、修飾されたメンバ名が含まれています。

SELECT StrToTuple ('([Geography].[State-Province].[Bayern],[Date].[Calendar Year].[CY 2004])', CONSTRAINED)
ON 0
FROM [Adventure Works]

次の例では、2004 年の Bayern メンバの Reseller Sales Amount メジャーを返しています。組の指定には、有効な MDX 組式が含まれています。

SELECT StrToTuple ('([Geography].[State-Province].[Bayern],[Date].[Calendar Year].LastChild)')
ON 0
FROM [Adventure Works]

次の例では、CONSTRAINED フラグが原因でエラーが返されます。組の指定には有効な MDX 組式が含まれていますが、CONSTRAINED フラグを使用する場合は、組の指定に修飾されたメンバ名または修飾されていないメンバ名が必要になります。

SELECT StrToTuple ('([Geography].[State-Province].[Bayern],[Date].[Calendar Year].LastChild)', CONSTRAINED)
ON 0
FROM [Adventure Works]