タスクの移行
多くの SQL Server 2000 データ変換サービス (DTS) タスクは、Integration Services タスクに直接マップされます。パッケージを Integration Services に移行すると、SQL Server 2000 バージョンのタスクが Integration Services バージョンに置き換えられます。
次の表に、タスクのバージョン間の直接マッピングを示します。
DTS タスク |
Integration Services タスク |
---|---|
ActiveX スクリプト タスク |
|
一括挿入タスク |
|
SQL Server オブジェクトのコピー タスク |
|
データ マイニング予測タスク |
|
パッケージ実行タスク |
|
プロセス実行タスク |
|
SQL 実行タスク |
|
ファイル転送プロトコル タスク |
|
メッセージ キュー タスク |
|
メール送信タスク |
|
データベース転送タスク、エラー メッセージ転送タスク、ジョブ転送タスク、ログイン転送タスク、Master ストアド プロシージャ転送タスク |
SQL Server オブジェクトの転送タスク、データベース転送タスク、エラー メッセージ転送タスク、ジョブ転送タスク、ログイン転送タスク、Master ストアド プロシージャ転送タスク |
注意 |
---|
GlobalVariables コレクションの Parent プロパティを使用することによって、パッケージ オブジェクト モデルにアクセスしようとする ActiveX スクリプト タスクは、パッケージ移行後はエラーとなります。 |
以下の一部の SQL Server 2000 タスクは、Integration Services タスクに直接マップされません。
Analysis Services タスク (Integration ServicesAnalysis Services タスクは、Analysis Services の SQL Server 2000 インスタンスでは機能しません)
データ ドリブン クエリ タスク
動的プロパティ タスク
データ変換タスク
SQL Server では、上記の一部のタスクは非タスク機能に置き換えられます。次の表は、SQL Server 2000 タスクと、それに対応する SQL Server 非タスク機能を示しています。
DTS タスク |
Integration Services 機能 |
---|---|
動的プロパティ |
構成およびプロパティ式。詳細については、「パッケージの構成の作成」を参照してください。 |
データ変換 |
|
データ ドリブン クエリ |
データ ドリブン クエリ タスクの機能を置き換えるときは、「緩やかに変化するディメンション変換」、「条件分割変換」、および「OLE DB コマンド変換」について検討してください。 |
カスタム タスク
カスタム タスクを含むパッケージは、特殊な方法で SQL Server に移行されます。SQL Server 2000 パッケージはカスタム タスクごとに作成され、SQL Server 2000 パッケージを呼び出す DTS 2000 パッケージ実行タスクは、移行されたパッケージに追加されます。中間パッケージと呼ばれる、新しい SQL Server 2000 パッケージは、移行されたパッケージに埋め込まれ、別々には保存されません。たとえば、3 つのカスタム タスクを含む SQL Server 2000 パッケージは、3 つの DTS 2000 パッケージ実行タスクを含む SQL Server パッケージとなります。この場合、各タスクは、カスタム タスクをカプセル化した埋め込みの SQL Server 2000 パッケージを指します。
データ ポンプ タスク
3 つの SQL Server 2000 タスク (データ ドリブン クエリ、データ変換、並列データ ポンプ) は、SQL Server 2000 DTS データ ポンプに基づきます。単純なデータ変換タスクは例外として、これらの 3 つのタスクは、カスタム タスクと同じ方法で移行されます。パッケージ移行ウィザードでは、タスクごとに新しい SQL Server 2000 パッケージが作成され、各データ ポンプ タスクの DTS 2000 実行パッケージが新しいパッケージに追加されます。
動的プロパティ タスク
動的プロパティ タスクは SQL Server に移行できません。動的プロパティ タスクを含むパッケージを移行しようとすると、パッケージ移行ウィザードで警告メッセージが表示されます。動的プロパティ タスクを含むパッケージの移行を選択した場合、移動後のパッケージでは、動的プロパティ タスクがプレースホルダ タスクに置き換えられます。プレースホルダ タスクは、動的プロパティ タスクからプロパティと値の組み合わせを抽出し、それらを列挙するスクリプト タスクです。これによって、動的プロパティ タスクがスクリプト タスク内のスクリプトに変換されます。この情報は、スクリプトのコメント形式でスクリプト タスクに書き込まれます。
SQL Server では、機能性をさらに高めるため、動的プロパティ タスクの代わりに構成を使用します。詳細については、「パッケージの構成の作成」を参照してください。