照合順序と Unicode のサポート
成長する世界市場をサポートするようにデータベースが拡張されるのに伴い、文字データを有意義に使用できる必要が生じています。照合順序を使用することで、ユーザーは独自の規則に従って文字列の並べ替えおよび比較を行うことができます。照合順序は、データベースの作成とデータの操作においてきわめて重要です。
SQL Server 2008 は、Windows Server 2008 での照合順序に完全に対応しています。
SQL Server 2008 照合順序の新機能
SQL Server 2008 では、照合順序に関して新たに次の変更が行われています。
SQL Server 2008 では、Windows Server 2008 が提供する照合順序に完全に対応する新しい照合順序が導入されています。これら 80 個の新しい照合順序は、*_100 というバージョン参照で示されます。これらの照合順序は、最新で言語的に正確なカルチャの並べ替え規則をユーザーに提供します。次のような項目がサポートされています。
新しい東アジア言語の政府規格。
言語的に正しいサロゲート。
中国の少数民族のスクリプト。
Unicode 5.0 ケース テーブル。
これまでは重み付けがなく、等価として比較されていた文字に、重み付けが追加されました。
これらの変更を反映するために、SQL Server 2000 および SQL Server 2005 の既存の Windows 照合順序に、新しいバージョンが追加されています。現在のすべての照合順序は、旧バージョンとの互換性のために SQL Server 2005 でも維持されます。SQL_* の照合順序は変更されていません。
非推奨の Korean_Wansung_Unicode、Hindi_CI_AS、Macedonian_CI_AS、Lithuanian_Classic_CI_AS、Cyrillic_90_CI_AS、および Azeri_Latin_90_CI_AS の各 Windows 照合順序、および非推奨の SQL_ALTDiction_CP1253_CS_AS SQL 照合順序。これらの照合順序は、SQL Server 2005 でサポートされていたもので、SQL Server 2008 でもサポートされています。ただし、セットアップ照合順序の一覧には表示されず、また SQL Server 2008 でシステム関数 ::fn_helpcollations() を使用してサポートされる照合順序の一覧を問い合わせたときにも表示されません。