スクリプト タスクによるパッケージの拡張
スクリプト タスクを使用すると、カスタム コードを MicrosoftVisual Basic 2008 または MicrosoftVisual C# 2008 で記述し、パッケージの実行時にコンパイル、実行することにより、MicrosoftIntegration Services パッケージのランタイム機能を拡張できます。スクリプト タスクは、Integration Services に含まれているタスクが十分に要件を満たしていない場合に、カスタム ランタイム タスクの開発を単純化します。必要なすべてのインフラストラクチャ コードがスクリプト タスクによって自動生成されるため、カスタム処理を実行するために必要なコードの記述に集中できます。
スクリプト タスクは、スクリプト環境で公開される ScriptObjectModel クラスのインスタンスであるグローバル オブジェクト Dts を介して、内部のパッケージとやり取りします。スクリプト タスク内でコードを記述して、Integration Services 変数に格納された値を変更できます。その後、更新した変数の値をパッケージで使用して、ワークフローのパスを決定できます。また、カスタム アセンブリだけでなく、Visual Basic 名前空間および .NET Framework クラス ライブラリを使用して、スクリプト タスクに独自の機能を実装することもできます。
スクリプト タスクおよびそれによって生成されるインフラストラクチャ コードを活用すれば、カスタム タスクを開発するための手順を大幅に簡略化できます。スクリプト タスクの動作のしくみを理解するため、「カスタム タスクの開発」のセクションを参照して、カスタム タスクの開発手順を理解しておくと役立つ場合があります。
作成したタスクを複数のパッケージで再利用する予定がある場合は、スクリプト タスクではなく、カスタム タスクを開発することを検討してください。詳細については、「スクリプティング ソリューションとカスタム オブジェクトとの比較」を参照してください。
概要
次のトピックでは、スクリプト タスクの詳細について説明します。
スクリプト タスク エディタでのスクリプト タスクの構成
[スクリプト タスク エディタ] で構成したプロパティがスクリプト タスク コードの機能やパフォーマンスに及ぼす影響について説明します。スクリプト タスクのコーディングおよびデバッグ
スクリプト タスクに含まれるスクリプトを MicrosoftVisual Studio Tools for Applications (VSTA) を使用して開発する方法について説明します。スクリプト タスクでの変数の使用
Variables プロパティを介して変数を使用する方法について説明します。スクリプト タスクでのデータ ソースへの接続
Connections プロパティを介して接続を使用する方法について説明します。スクリプト タスクでのイベントの発生
Events プロパティを介してイベントを発生させる方法について説明します。スクリプト タスクでのログ記録
Log メソッドを介して情報をログに記録する方法について説明します。スクリプト タスクから結果を返す
TaskResult および ExecutionValue プロパティを介して結果を返す方法について説明します。スクリプト タスクの例
スクリプト タスクの使用方法を示す簡単な例をいくつか提供します。
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