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Analysis Services のデータ アクセス インターフェイス (Analysis Services - 多次元データ)

MicrosoftSQL ServerAnalysis Services では、Analysis Services のインスタンスに格納されているデータやメタデータにアクセスするための複数のテクノロジがサポートされています。Analysis Services のデータ アクセス テクノロジを使用すると、次の操作を実行できます。

  • スキーマ行セットの取得
    スキーマ行セットは、Analysis Services インスタンスに格納されているメタデータをクライアント アプリケーションで調べたり、サポート情報や監視情報を取得したりするための 1 つの手段です。取得可能なスキーマ行セットには、OLE DB、OLE DB for Online Analytical Processing (OLAP)、OLE DB for Data Mining、および XML for Analysis (XMLA) があります。

    スキーマ行セットを取得するには、次の操作を行います。

  • データとメタデータの取得
    表形式または多次元形式のデータおよびメタデータを、キューブおよびマイニング モデルから取得できます。

    データとメタデータを取得するには、次の操作を行います。

    • マネージ クライアント アプリケーションでは ADOMD.NET を使用して、共通の Microsoft .NET Framework データ アクセス インターフェイスを経由して Analysis Services 情報を取得できます。詳細については、「ADOMD.NET」を参照してください。

    • アンマネージ クライアント アプリケーションでは Analysis Services 9.0 OLE DB プロバイダを使用して、OLE DB のアクセスをサポートできます。詳細については、「Analysis Services OLE DB Provider (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。

    • ASSL を使用して、XML ベース形式のデータを Analysis Services インスタンスから直接取得できます。詳細については、「ASSL」を参照してください。

  • Analysis Services オブジェクトの操作
    多次元式 (MDX)、データ マイニング拡張機能 (DMX)、または XMLA コマンドを使用して、データベース、キューブ、ディメンション、マイニング構造などの Analysis Services オブジェクトを操作できます。

    Analysis Services オブジェクトを操作するには、次の操作を行います。

    • マネージ クライアント アプリケーションでは ADOMD.NET を使用して、共通の .NET Framework データ アクセス インターフェイスを経由してコマンドを送信できます。詳細については、「ADOMD.NET」を参照してください。

    • アンマネージ クライアント アプリケーションでは Analysis Services 9.0 OLE DB プロバイダを使用して、OLE DB アクセスを経由してコマンドを送信できます。詳細については、「Analysis Services OLE DB Provider (Analysis Services - 多次元データ)」を参照してください。

    • ASSL を使用して、コマンドを Analysis Services インスタンスに直接送信できます。詳細については、「ASSL」を参照してください。

このセクションの内容

トピック

内容

スキーマ行セット

Analysis Services によってサポートされている OLE DB、OLE DB for OLAP、OLE DB for Data Mining、および XMLA のスキーマ行セットについて説明します。

ASSL

Analysis Services インスタンスとの通信に使用される ASSL (XMLA プロトコルを拡張したバージョン) について説明します。

ASSL では SOAP を利用し、XMLA ベースの多次元データ アクセス用オープン スタンダードを通じて Analysis Services に直接アクセスします。

Analysis Services OLE DB Provider (Analysis Services - 多次元データ)

Analysis Services 用のネイティブ OLE DB プロバイダについて説明します。

ADOMD.NET

ADOMD.NET について説明します。ADOMD.NET は .NET Framework における一連の名前空間で、Analysis Services インスタンス上のデータおよびメタデータへのアクセスを可能にします。

注意注意

このセクションでは、Microsoft.AnalysisServices.AdomdClient.dllmsmgdsrv.dll、および msolap100.dll の API について説明します。Analysis Services データへアクセスする場合、Microsoft でサポートされているのはこれらの API だけです。

Microsoft .NET Framework のサポート

SQL Server 以降、Analysis Services では Microsoft .NET Framework を完全にサポートするようになりました。.NET Framework のサポートにより、開発者は .NET に準拠する言語またはネイティブ コードのどちらかを使用して、Analysis Services のデータおよびメタデータにアクセスできます。Microsoft .NET Framework SDK には、Microsoft Visual Basic .NET、Microsoft C# コンパイラ、および関連ツールが含まれています。

Analysis Services を使用するアプリケーションを作成するには、開発者は Microsoft Visual Studio .NET を使用できます。Microsoft Visual Studio .NET は統合設計環境 (IDE) であり、反復的なコーディング、デバッグ、テスト、および配置のサイクルを簡略化および高速化する数多くのツールおよび機能を開発者に提供します。ただし、Analysis Services 用のマネージ アプリケーションのコンパイルおよび構築には、Visual Studio .NET を使用する必要はありません。開発者は、.NET Framework と互換性のある任意のコード エディタまたはテキスト エディタを使用できます。

重要な注意事項重要

既定では、.NET Framework は SQL Server と共にインストールされますが、.NET Framework SDK はインストールされません。SDK がコンピュータにインストールされておらず、オンライン ブック コレクションに含まれていない場合、このセクションの SDK コンテンツへのリンクは機能しません。.NET Framework SDK をインストールしてください。SDK をインストールした後、「SQL Server 連結ヘルプ コレクション マネージャ」の手順に従って、SDK をオンライン ブック コレクションと目次に追加します。