クエリ デザイナとデータ ソース (レポート ビルダ 2.0)
クエリ デザイナを使用すると、レポート データセットに含めるデータを指定するためのクエリを作成できます。クエリ デザイナには、テキスト ベースのものとグラフィカルなものがあります。テキスト ベースのクエリ デザイナでは、クエリ コマンドを直接操作できます。グラフィカルなクエリ デザイナでは、基になるデータ ソースのビューからアイテムを選択するかクエリ デザイン画面にドラッグすると、クエリ コマンドが自動的に作成されます。
レポート ビルダ 2.0 では、サポートされるデータ ソースの種類ごとにクエリ デザイナが提供されます。データセットを追加または変更するときに、自動的に適切なクエリ デザイナが開きます。データ ソースの種類によって、テキスト ベースのクエリ デザイナかグラフィカルなクエリ デザイナのいずれかのみがサポートされる場合と、両方がサポートされる場合があります。
データ ソースの種類でグラフィカルなクエリ デザイナとテキスト ベースのクエリ デザイナの両方がサポートされる場合、グラフィカルなビューをテキスト ベースのビューに切り替えることはできますが、テキスト ベースのビューをグラフィカルなビューに切り替えることはできない場合があります。クエリ コマンドによっては、グラフィカルに表示できない場合があるためです。クエリを制御する最善の方法として、テキスト ベースのクエリ デザイナを使用してください。
クエリ デザイナでは、クエリを作成することも、レポートから既存のクエリをインポートすることもできます。詳細については、「レポート データセットの作成 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
共有データ ソースのクエリ デザイナ
レポートに共有データ ソースを含める場合は、レポート サーバーにパブリッシュされているデータ ソースの参照を含めます。データ ソースの種類は、レポート サーバー管理者によってレポート サーバーにインストールされて構成されているものであればどれでも使用できます。レポート ビルダ 2.0 にインストールされているデータ ソースの種類以外でもかまいません。既定では、これらのデータ ソースの種類に対するデータセット クエリは、テキスト ベースのクエリ デザイナで作成できます。
サポートされているデータ ソースの種類の一覧については、「接続の例 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
クエリ デザイナとコマンドの構文
クエリ コマンドの構文に対するサポートは、データ ソースの種類に関連付けられているソフトウェアによって決まります。レポート サーバーでは、このソフトウェアは、SQL Server 2008Reporting Services データ処理拡張機能または .NET Framework データ プロバイダになります。
データ ソースの種類により影響を受ける可能性のあるクエリ コマンド テキストの例を次に示します。
データベース オブジェクト名のスキーマの部分に対するサポート。データ ソースでデータベース オブジェクト識別子の一部としてスキーマが使用されている場合、既定のスキーマを使用しない名前については、クエリにスキーマ名を指定する必要があります。たとえば、SELECT FirstName, LastName FROM [Person].[Person] のように指定します。
クエリ パラメータのサポート。パラメータのサポートは、データ プロバイダによって異なります。一部のデータ プロバイダでは、SELECT Col1, Col2 FROM Table WHERE <parameter identifier><parameter name> = <value> のような名前付きパラメータがサポートされます。また別のデータ プロバイダでは、SELECT Col1, Col2 FROM Table WHERE <column name> = ? のような無名パラメータがサポートされます。パラメータ識別子はデータ プロバイダごとに異なります。たとえば、SQL Server では "アット" (@) 記号を使用し、Oracle ではコロン (:) を使用します。パラメータがサポートされないデータ プロバイダもあります。詳細については、Reporting Services のドキュメント (SQL Server オンライン ブック) の「Reporting Services でサポートされるデータ ソース」を参照してください。
特定のクエリ デザイナの詳細については、「クエリ デザイナ (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。