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共通の関数参照とアセンブリ参照の使用 (Reporting Services)

Reporting Services には、式に含めることのできる一連の組み込み関数が用意されています。組み込み関数には、Microsoft.NET Framework 共通言語ランタイム (CLR) クラスおよび Visual Basic ランタイム ライブラリ関数が含まれます。便宜上、最もよく使用される関数が [式] ダイアログ ボックスで表示されます。このダイアログ ボックスでは、これらの関数は、テキスト、日付と時刻、数学、検査、プログラム フロー、集計、財務、変換、その他というカテゴリごとに表示されます。ほとんど使用されない関数は、一覧に表示されませんが、式で使用することはできます。

外部アセンブリ内のクラスへの参照を含めることもできます。外部アセンブリ内のクラスは、[式] ダイアログ ボックスに表示されません。そのため、クラスの正しい名前を指定する必要があります。

よく使用される関数への参照の追加

[式] ダイアログ ボックスを使用すると、Reporting Services に組み込まれている共通の関数の一覧がカテゴリ別に表示されます。[共通の関数] を展開してカテゴリをクリックすると、式に含める関数の一覧が [アイテム] ペインに表示されます。共通の関数には、.NET FrameworkSystem..::..Math 名前空間と System..::..Convert 名前空間のクラス、および Visual Basic ランタイム ライブラリ関数が含まれています。組み込み関数を使用するには、[アイテム] ペインで関数名をダブルクリックします。関数の説明が説明ペインに表示され、関数呼び出しの例がサンプル ペインに表示されます。コード ペインで、関数名の後に左かっこ "(" を入力すると、IntelliSense により、関数呼び出しの有効な各構文が表示されます。たとえば、テーブルの Quantity という名前のフィールドの最大値を計算するには、=Max( という単純な式をコード ペインに追加した後、スマート タグを使用して、関数呼び出しに使用できる有効な構文をすべて表示します。この例を完成させるには、=Max(Fields!Quantity.Value) と入力します。

各関数の詳細については、MSDN の「System..::..Math」、「System..::..Convert」、および「Visual Basic ランタイム ライブラリのメンバ」を参照してください。

使用頻度の低い関数への参照の追加

使用頻度の低い、その他の CLR 名前空間への参照を含めるには、System.Text..::..StringBuilder など、完全修飾参照を使用する必要があります。このような使用頻度の低い関数については、[式] ダイアログ ボックスのコード ペインで Intellisense がサポートされていません。

各関数の詳細については、MSDN の「Visual Basic ランタイム ライブラリのメンバ」を参照してください。

外部アセンブリへの参照の追加

外部アセンブリ内のクラスへの参照を含めるには、レポート プロセッサのアセンブリを特定する必要があります。レポートに追加するアセンブリの完全修飾名を指定するには、[レポートのプロパティ] ダイアログ ボックスの [参照] ページを使用します。式では、アセンブリ内のクラスの完全修飾名を使用する必要があります。完全修飾名には、名前空間、クラス名、およびメンバ名が含まれます。参照の追加の詳細については、「レポートにアセンブリへの参照を追加する方法 (Reporting Services)」を参照してください。