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データベースの格納場所

Analysis Services のデータベース管理者 (DBA) が特定のデータベースをサーバー データ フォルダ以外の場所に配置することは少なくありません。こうした状況は、パフォーマンスの向上やストレージの拡張などのビジネス上のニーズによって頻繁に発生します。このような場合は、DbStorageLocation データベース プロパティを使用すると、Analysis Services の DBA はローカル ディスクまたはネットワーク デバイス内にデータベースの格納場所を指定できます。

DbStorageLocation データベース プロパティ

DbStorageLocation データベース プロパティでは、Analysis Services によって作成および管理されるすべてのデータベースのデータ ファイルとメタデータ ファイルのフォルダを指定します。メタデータ ファイルはすべて DbStorageLocation フォルダに格納されますが、例外として、データベースのメタデータ ファイルはサーバー データ フォルダに格納されます。DbStorageLocation データベース プロパティの値を設定する場合は、重要な注意点が 2 つあります。

  • DbStorageLocation データベース プロパティには、既存の UNC フォルダ パスまたは空の文字列を設定する必要があります。空の文字列は、サーバー データ フォルダを示す既定値です。フォルダが存在しない場合、Create コマンド、Attach コマンド、または Alter コマンドを実行するとエラーが発生します。

  • DbStorageLocation データベース プロパティは、サーバー データ フォルダまたはそのサブフォルダを指すように設定することはできません。サーバー データ フォルダまたはそのサブフォルダを指した場合、Create コマンド、Attach コマンド、または Alter コマンドを実行するとエラーが発生します。

DbStorageLocation と StorageLocation の比較

DbStorageLocation は、すべてのデータベースのデータ ファイルとメタデータ ファイルが存在するフォルダを指定します。一方、StorageLocation は、キューブのパーティションが存在するフォルダを指定します。StorageLocation は、DbStorageLocation とは別に設定できます。これは、Analysis Services の DBA が予想した結果に基づいて決定します。また、どちらか一方のプロパティが何度も重複して使用されます。

DbStorageLocation の使用方法

DbStorageLocation データベース プロパティは、Detach/Attach データベース コマンド シーケンス、Backup/Restore データベース コマンド シーケンス、または Synchronize データベース コマンドで、Create データベース コマンドの一部として使用されます。DbStorageLocation データベース プロパティの変更は、データベース オブジェクトの構造の変更と見なされます。つまり、すべてのメタデータを再作成し、データを再処理する必要があります。

重要な注意事項重要

Alter コマンドを使用して、データベースの格納場所を変更しないでください。代わりに、Detach/Attach データベース コマンド シーケンスを使用することをお勧めします (「データベースの移動 (Analysis Services)」および「データベースのアタッチとデタッチ」を参照してください)。