リソース ガバナの監視
ワークロード グループとリソース プールごとの実行統計を取得することは、リソース ガバナの監視および管理の戦略においてきわめて重要です。実行統計を利用すると、構成に役立つ負荷の特性を識別できるようになり、また、発生する可能性のある問題を早期に検出して修正措置を行い、信頼性の高い予測可能な操作を継続できるようにもなります。
パフォーマンス カウンタ
リソース ガバナでは、次に示す理由により、ほとんどの統計コレクションはパフォーマンス カウンタに基づいています。
パフォーマンス カウンタは、明示的な Transact-SQL スタイルのポーリングを使用せずに監視できます。
予測されるアクティブなワークロード グループとリソース プールの合計数は小さいので (10 程度)、カウンタが原因で深刻なメモリ不足が発生することはありません。
既存の sys.dm_os_performance_counters 動的管理ビューを使用してカウンタの値を取得できます。sys.dm_os_performance_counters DMV には生の値が表示されるため、DBA でそれらの値を使用して平均値を計算できます。
パフォーマンス モニタなどの既存のツールを変更することなく使用できます。
リソース ガバナでは、ワークロード グループ統計とリソース プール統計を収集するために、次のパフォーマンス オブジェクトが使用されます。
パフォーマンス カウンタ名 |
説明 |
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アクティブな各ワークロード グループの統計 (アクティブな要求の数、ブロックされた要求の数など) を報告します。 |
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アクティブな各リソース プールの統計 (1 秒間にリソース プールで発生しているメモリ許可の数、リソース プールで使用されているメモリの量など) を報告します。 |
イベント
SQL トレース イベントの使用に加えて、リソース ガバナには監視用の新しいイベントが導入されています。次の表では、その新しいイベントについて説明します。
イベント名 |
説明 |
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REQUEST_MAX_CPU_TIME_SEC の CPU しきい値をクエリが超えたことをリソース ガバナで検出したことを示します。 |
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LOGON トリガまたはリソース ガバナ分類関数の実行が開始されたことを示します。 |
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LOGON トリガまたはリソース ガバナ分類関数の実行が終了したことを示します。 |
動的管理ビュー
リソース ガバナでは、ワークロード グループおよびリソース プールの現在の統計および構成データを返すための新しい動的管理ビューが採用されています。新しい動的管理ビューを、次の表に示します。
名前 |
説明 |
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ワークロード グループ統計と、ワークロード グループの現在のメモリ内構成を返します。 |
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リソース プールの現在の状態、現在の構成、および統計に関する情報を返します。 |
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リソース ガバナの現在のメモリ内の構成状態を含む行を返します。 |
リソース ガバナの格納されている構成データは、カタログ ビュー (たとえば sys.resource_governor_resource_pools) で利用できます。