sp_db_vardecimal_storage_format (Transact-SQL)
データベースの vardecimal ストレージ形式の現在の状態を返します。または、データベースで vardecimal ストレージ形式を有効にします。SQL Server 2008 では、ユーザー データベースは常に有効になります。SQL Server 2005 Service Pack 2 以降が必要です。vardecimal ストレージ形式は、SQL Server Enterprise Edition、Developer Edition、および Evaluation Edition でのみ使用できます。
注意 |
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データベースで vardecimal ストレージ形式を有効にする必要があるのは、SQL Server 2005 の場合のみです。 |
重要 |
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データベースの vardecimal ストレージ形式の状態を変更すると、バックアップとリカバリ、データベース ミラーリング、sp_attach_db、ログ配布、レプリケーションに影響が生じることがあります。vardecimal ストレージ形式の詳細については、「decimal データの可変長での格納」を参照してください。 |
構文
sp_db_vardecimal_storage_format [ [ @dbname = ] 'database_name']
[ , [ @vardecimal_storage_format = ] { 'ON' | 'OFF' } ] [;]
引数
[ [ @dbname= ] 'database_name'
ストレージ形式を変更するデータベースの名前を指定します。database_name のデータ型は sysname で、既定値はありません。データベースの名前を省略した場合は、SQL Server インスタンスにあるすべてのデータベースについて、vardecimal ストレージ形式の状態が返されます。[ @vardecimal_storage_format = ] {'ON'|'OFF'}
vardecimal ストレージ形式を有効にするかどうかを指定します。@vardecimal_storage_format を ON または OFF にできます。このパラメータのデータ型は varchar(3) で、既定値はありません。データベース名を指定しても @vardecimal_storage_format を省略した場合は、指定したデータベースの現在の設定が返されます。この引数は、SQL Server 2008 以降のバージョンには影響しません。
リターン コード値
0 (成功) または 1 (失敗)
結果セット
データベースのストレージ形式を変更できない場合、sp_db_vardecimal_storage_format はエラーを返します。データベースが既に指定した状態にある場合、ストアド プロシージャによる影響はありません。
@vardecimal_storage_format 引数が指定されていない場合は、Database Name 列と Vardecimal State 列を返します。
説明
sp_db_vardecimal_storage_format は vardecimal 状態を返しますが、vardecimal 状態を変更することはできません。
次の場合、sp_db_vardecimal_storage_format は失敗します。
データベースにアクティブなユーザーがいる場合
データベースのミラーリングが有効である場合
SQL Server が vardecimal ストレージ形式をサポートしていないバージョンの場合
vardecimal ストレージ形式の状態を OFF に変更するには、データベースを単純復旧モードに設定する必要があります。データベースを単純復旧モードに設定した場合、ログ チェーンは分断されます。vardecimal ストレージ形式の状態を OFF に設定した後は、完全データベース バックアップを実行してください。
vardecimal データベース圧縮を使用しているテーブルがある場合、状態を OFF に変更しようとすると失敗します。テーブルのストレージ形式を変更するには sp_tableoption を使用してください。データベースのテーブルが vardecimal ストレージ形式を使用しているかどうかを調べるには、次の例のように OBJECTPROPERTY 関数を使用して TableHasVarDecimalStorageFormat プロパティを探します。
USE AdventureWorks ;
GO
SELECT name, object_id, type_desc
FROM sys.objects
WHERE OBJECTPROPERTY(object_id,
N'TableHasVarDecimalStorageFormat') = 1 ;
GO
例
次のコードでは、AdventureWorks データベースで圧縮を有効にして状態を確認した後、Sales.SalesOrderDetail テーブルの decimal 列と numeric 列を圧縮します。
USE master ;
GO
EXEC sp_db_vardecimal_storage_format 'AdventureWorks', 'ON' ;
GO
-- Check the vardecimal storage format state for
-- all databases in the instance.
EXEC sp_db_vardecimal_storage_format ;
GO
USE AdventureWorks ;
GO
EXEC sp_tableoption 'Sales.SalesOrderDetail', 'vardecimal storage format', 1 ;
GO