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レッスン 1 : レポート サーバーに対するシステムレベルの権限の設定

システムレベルのロールの割り当てを定義して、グローバル タスクへのアクセス権と、レポート サーバー サイト全体に適用される権限を付与できます。レポート サーバーへアクセスするユーザーごとに、システムレベルのロールを割り当てる必要があります。割り当てを作成するときには、次に示すレポート マネージャの定義済みロールを使用できます。

  • システム管理者ロール : レポート サーバーに対し高度な権限を必要とする少数のユーザーに割り当てます。このロールでは、権限とロールの管理、実行中のレポート処理の管理、共有スケジュールの作成などが可能になります。システムレベルのタスクの一覧は、「システム管理者ロール」を参照してください。

  • システム ユーザー ロール : 残りすべてのユーザーに割り当てます。このロールでは、サーバー プロパティの表示、共有スケジュールの選択、レポート ビルダ レポートの実行などが可能になります。ドメイン グループ アカウントを使用して多数のユーザーの権限を定義している場合は、そのアカウントにシステム ユーザー ロールを割り当てます。システム ユーザー ロールのタスクについては、「システム ユーザー ロール」を参照してください。

このレッスンでは、サイトレベルの最小権限だけを必要とする多数のユーザー用と、コンテンツの管理を担当する少数のユーザー用に、2 つのロールの割り当てを作成します。

このチュートリアルでは、定義済みロールにそれぞれのロールのタスクの既定のセットが含まれているものと想定します。タスク リストを変更している場合は、このチュートリアルで説明する操作を実行するのに必要なタスクがロールに含まれていない可能性があります。

ロールの割り当てを定義するには、相応の権限を持っている必要があります。新しくインストールした Reporting Services でロールの割り当てを作成するには、ローカル管理者グループのメンバである必要があります。

システムレベルのロールの割り当てを作成するには

  1. 必要であれば、ローカル管理者としてログオンします。

  2. ブラウザ ウィンドウを開き、レポート マネージャの URL を入力して、アプリケーションを起動します。

  3. ページの上部にある [サイトの設定] をクリックします。

  4. ページの横にある [セキュリティ] タブをクリックします。現在定義されているすべてのシステムレベルのロールの割り当てが表示されます。新しいレポート サーバーをインストールした直後は、システム管理者とシステム ユーザーの 2 つの定義済みロールのみが表示されます。自動的に作成される組み込みのロールの割り当てが 1 つあります。この割り当てでは、組み込みのローカル管理者グループがシステム管理者ロールにマップされます。

  5. [新しいロールの割り当て] をクリックします。

  6. [グループ名またはユーザー名] で、レポート サーバーのコンテンツを表示したりレポートをサブスクライブしたりするための権限を必要とするすべてのユーザーを含むドメイン グループ アカウントを指定します。形式は domain\group です。このアカウントのグループは、同じドメインまたは信頼されたドメインに属している必要があります。そうでない場合は、ドメイン ユーザー アカウントを個別に指定できます。

  7. [システム ユーザー] を選択します。

  8. [OK] をクリックします。

  9. [新しいロールの割り当て] をもう一度クリックします。

  10. [グループ名またはユーザー名] に、このレポート サーバーを管理するユーザーの、ドメイン ユーザー アカウントの名前を入力します。形式は domain\user です。このアカウントはレポート サーバーと同じドメインまたは信頼されたドメインに属している必要があります。

  11. [OK] をクリックします。

次の手順

これで、2 つのシステムレベルのロールの割り当てが正常に作成されました。1 つ目のロールの割り当てでは、システムレベルの最小権限をドメイン グループ アカウントに付与しています。2 つ目のロールの割り当てでは、管理権限を特定のユーザー アカウントに付与しています。この時点でユーザーがレポート マネージャにアクセスすると、ページの上部にグローバル ツール バーとメニュー コマンドは表示されますが、コンテンツは表示されません。コンテンツを表示するには、追加のロールの割り当てを作成する必要があります。

次は、アイテムレベルのロールの割り当てを 2 つ作成し、このレッスンと同じグループとユーザーに対し、レポート サーバー上のフォルダ、レポート、共有データ ソース、レポート モデル、リソースへのアクセスを許可します。「レッスン 2 : レポート サーバーに対するアイテムレベルの権限の設定」を参照してください。