レポート サーバーについて (レポート ビルダ 1.0)
レポート ビルダを開いたり、レポートを実行したりする際には、レポート サーバーが使用されます。レポート サーバーは、Reporting Services の主要コンポーネントで、Web サービスと Windows サービスという 2 つの部分から構成されています。Web サービスは、レポート ビルダに対してレポート サーバーへのアクセスを提供します。Windows サービスは、レポートのスケジューリングおよび配信サービスを提供します。レポートのデザイン、保存、実行、管理、およびパブリッシング時には、この両方のサービスが使用されます。レポート サーバーは、レポート要求の処理や、レポート プロパティ、書式設定情報、データの取得を行います。さらに、書式設定情報をデータに結合し、最終的なレポートを表示します。
レポート サーバーには、ファイル システムに類似した形態のファイルおよびフォルダが格納されます。ただし、レポート サーバーによって管理および格納されているアイテムは、通常のファイル システム上のファイルとは異なります。レポート定義は、ファイル システム上のファイル、およびレポート サーバー上のレポート アイテムの両方として保存できます。ファイル システム上では、ユーザーが作成したレポート定義には、.rdl というファイル拡張子が付けられています。レポート ビルダでレポートを作成すると、.rdl ファイルが作成されます。ユーザーがレポートをレポート サーバーに保存すると、そのレポートはパブリッシングされ、レポート サーバー上に格納されたアイテムとなります。レポート サーバー上でレポートがパブリッシングされたレポートは、レポート サーバー データベースから取得して、他のユーザーやアプリケーションにレポート サーバー フォルダ内のアイテムとして提供できます。レポートの保存と共有に関する詳細については、「レポートの保存 (レポート ビルダ 1.0)」を参照してください。
SharePoint 統合モードのレポート サーバーについて
レポート サーバーは、SharePoint の製品またはテクノロジのインスタンスとも統合できます。SharePoint 統合モードで動作するようにレポート サーバーを構成すると、SharePoint ライブラリ内からレポートを作成、保存、変更、表示、管理できるようになります。ライブラリでレポートを変更すると、その変更内容は SharePoint データベースに保存された後、レポート サーバー データベースにコピーされます。レポート サーバーでは、レポート要求の処理や、レポート プロパティ、書式設定情報、データの取得が継続して行われます。また、Windows SharePoint Services に対し定期的に同期が行われ、処理対象ファイルの情報が追跡されます。
SharePoint 統合モードでのレポート サーバーの実行の詳細については、SQL Server オンライン ブックの「Reporting Services と SharePoint テクノロジの統合」および「SharePoint サイトへのレポート、モデル、および共有データ ソースの配置」を参照してください。
レポート サーバーがネイティブ モードと SharePoint 統合モードのどちらで動作していても、レポート ビルダの機能は同じです。