ADOMD.NET のリリースの違い
ADOMD.NET は、最初は ADOMD.NET 8.0 SDK としてリリースされました。この SDK では、Microsoft SQL Server 2000 Analysis Services との通信がサポートされていました。
Microsoft SQL Server Analysis Services の今回のリリースに含まれているのは、ADOMD.NET の新しいバージョンである ADOMD.NET 9.0 です。この新しいバージョンの ADOMD.NET では、SQL Server 2000 Analysis Services および SQL Server Analysis Services との通信がサポートされています。
ADOMD.NET 9.0 と ADOMD.NET 8.0 の最も重要な違いは、ADOMD.NET 9.0 では SQL Server Analysis Services と通信できるという点です。ADOMD.NET 9.0 は SQL Server Analysis Services のすべての機能をサポートしていますが、ADOMD.NET 8.0 ではこれらの新機能は一切サポートされません。
この 2 つのバージョンのもう 1 つの重要な違いは、各バージョンで使用される Microsoft .NET Framework クラス ライブラリです。ADOMD.NET 9.0 では、.NET Framework クラス ライブラリ バージョン 2.0 がクライアントにインストールされている必要があります。一方、ADOMD.NET 8.0 では、.NET Framework クラス ライブラリ バージョン 1.0 Service Pack 2 (SP2) 以降がインストールされている必要があります。
次の表は、ADOMD.NET 9.0 と ADOMD.NET 8.0 の違いをまとめたものです。
機能 |
ADOMD.NET 8.0 |
ADOMD.NET 9.0 |
---|---|---|
.NET Framework ランタイムの要件 |
.NET Framework クラス ライブラリ 1.0 SP2 (以降) がクライアントにインストールされている必要があります。 |
.NET Framework クラス ライブラリ 2.0 (以降) がクライアントにインストールされている必要があります。 |
メタデータ オブジェクト |
CubeDef, OlapInfo, Kpi, MiningModels, MiningServices, MiningStructures |
|
サーバー接続 |
|
|
パフォーマンス |
多くのシナリオで ADOMD.NET 8.0 より高いパフォーマンスが得られるように最適化されています。 |