PipelineBuffer クラス
データの行と列を含むメモリ内のデータ ストアを提供します。
継承階層
System. . :: . .Object
Microsoft.SqlServer.Dts.Pipeline..::..PipelineBuffer
名前空間: Microsoft.SqlServer.Dts.Pipeline
アセンブリ: Microsoft.SqlServer.PipelineHost (Microsoft.SqlServer.PipelineHost.dll)
構文
'宣言
Public Class PipelineBuffer _
Implements IDisposable
'使用
Dim instance As PipelineBuffer
public class PipelineBuffer : IDisposable
public ref class PipelineBuffer : IDisposable
type PipelineBuffer =
class
interface IDisposable
end
public class PipelineBuffer implements IDisposable
PipelineBuffer 型は、以下のメンバーを公開しています。
プロパティ
名前 | 説明 | |
---|---|---|
ColumnCount | PipelineBuffer の列数を取得します。 | |
CurrentRow | PipelineBuffer での現在の行のインデックスを取得します。 | |
EndOfRowset | 現在の PipelineBuffer が最終バッファかどうかを示す値を取得します。 | |
Item | バッファ列に格納されているデータを取得します。 | |
Mode | PipelineBuffer が IDTSInput100 バッファなのか、IDTSOutput100 バッファなのかを示す値を取得します。 | |
RowCount | PipelineBuffer オブジェクトの行数を取得します。 |
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メソッド
名前 | 説明 | |
---|---|---|
AddBlobData(Int32, array<Byte> [] () [] []) | PipelineBuffer 列にバイトの配列を追加します。 | |
AddBlobData(Int32, array<Byte> [] () [] [], Int32) | 指定されたバイト数の配列を PipelineBuffer 列に追加します。 | |
AddRow | PipelineBuffer オブジェクトに行を追加します。 | |
DirectErrorRow(Int32, Int32, Int32) | IsErrorOut プロパティが true である IDTSOutput100 に、PipelineBuffer 行を送信します。 | |
DirectErrorRow(Int32, Int32, Int32, Int32) | IsErrorOut プロパティが true である IDTSOutput100 に、PipelineBuffer 行を送信します。 | |
DirectRow | PipelineBuffer から指定された IDTSOutput100 に行を送信します。 | |
Dispose() () () () | PipelineBuffer で使用されるすべてのリソースを解放します。 | |
Dispose(Boolean) | PipelineBuffer によって使用されているアンマネージ リソースを解放します。オプションでマネージ リソースも解放できます。 | |
Equals | (Object から継承されています。) | |
Finalize | PipelineBuffer で使用されるすべてのリソースを解放します。 (Object. . :: . .Finalize() () () () をオーバーライドします。) | |
GetBlobData | PipelineBuffer 列に格納されているバイナリ ラージ オブジェクト (BLOB) からバイトの配列を取得します。 | |
GetBlobLength | バイナリ ラージ オブジェクト (BLOB) PipelineBuffer 列に含まれるバイト数を取得します。 | |
GetBoolean | PipelineBuffer 列に格納されている bool 値を取得します。 | |
GetByte | PipelineBuffer 列に格納されている byte 値を取得します。 | |
GetBytes | バッファ列に格納されているバイトの配列を取得します。 | |
GetColumnInfo | PipelineBuffer 列の BufferColumn 構造体を取得します。 | |
GetDate | PipelineBuffer 列に格納されている DateTime 値を取得します。 | |
GetDateTime | PipelineBuffer 列に格納されている DateTime 値を取得します。 | |
GetDateTimeOffset | PipelineBuffer 列に格納されている DateTimeOffset 値を取得します。 | |
GetDecimal | PipelineBuffer 列に格納されている decimal 値を取得します。 | |
GetDouble | PipelineBuffer 列に格納されている double を取得します。 | |
GetGuid | PipelineBuffer 列に格納されている Guid 値を取得します。 | |
GetHashCode | (Object から継承されています。) | |
GetInt16 | PipelineBuffer 列に格納されている short を取得します。 | |
GetInt32 | PipelineBuffer 列に格納されている int を取得します。 | |
GetInt64 | PipelineBuffer 列に格納されている long を取得します。 | |
GetSByte | PipelineBuffer 列に格納されている SByte 値を取得します。 | |
GetSingle | PipelineBuffer 列に格納されている float を取得します。 | |
GetString | バッファ列に格納されている string を取得します。 | |
GetTime | PipelineBuffer 列に格納されている TimeSpan 値を取得します。 | |
GetType | (Object から継承されています。) | |
GetUInt16 | バッファ列に格納されている ushort 値を取得します。 | |
GetUInt32 | バッファ列に格納されている UInt32 値を取得します。 | |
GetUInt64 | バッファ列に格納されている ulong 値を取得します。 | |
IsNull | バッファ列のデータが null であるかどうかを確認します。 | |
MemberwiseClone | (Object から継承されています。) | |
NextRow | 次の行に PipelineBuffer を進めます。 | |
RemoveRow | PipelineBuffer から現在の行を削除します。 | |
ResetBlobData | 指定された BLOB 列のコンテンツを削除します。 | |
SetBoolean | PipelineBuffer 列に bool 値を割り当てます。 | |
SetByte | PipelineBuffer 列に byte を割り当てます。 | |
SetBytes | バッファ列にバイトの配列を割り当てます。 | |
SetDate | PipelineBuffer 列に DateTime 値を割り当てます。 | |
SetDateTime | PipelineBuffer 列に DateTime 値を割り当てます。 | |
SetDateTimeOffset | PipelineBuffer 列に DateTimeOffset 値を割り当てます。 | |
SetDecimal | バッファ列に decimal を割り当てます。 | |
SetDouble | PipelineBuffer 列に double を割り当てます。 | |
SetEndOfRowset | コンポーネントによるバッファへの行の追加が完了したことを PipelineBuffer に通知します。 | |
SetErrorInfo | 現在の PipelineBuffer 行のエラー情報を設定します。 | |
SetGuid | バッファ列に Guid を割り当てます。 | |
SetInt16 | バッファ列に 16 ビットの符号付き整数を割り当てます。 | |
SetInt32 | バッファ列に 32 ビットの符号付き整数を割り当てます。 | |
SetInt64 | バッファ列に 64 ビットの符号付き整数を割り当てます。 | |
SetNull | バッファ列に nullNothingnullptrunitNULL 参照 (Visual Basic では Nothing) を割り当てます。 | |
SetSByte | バッファ列に 8 ビットの符号付き整数を割り当てます。 | |
SetSingle | バッファ列に float を割り当てます。 | |
SetString | バッファ列に文字列を割り当てます。 | |
SetTime | PipelineBuffer 列に TimeSpan 値を割り当てます。 | |
SetUInt16 | バッファ列に 16 ビットの符号なし整数を割り当てます。 | |
SetUInt32 | バッファ列に 32 ビットの符号なし整数を割り当てます。 | |
SetUInt64 | バッファ列に 64 ビットの符号なし整数を割り当てます。 | |
ToString | (Object から継承されています。) |
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説明
PipelineBuffer は、行と列を含む、メモリ内の 2 次元データ ストアです。これは実行中にデータ フロー タスクによって作成され、マネージ データ フロー コンポーネントに提供されます。バッファに含まれる列は、グラフのコンポーネントの IDTSOutputColumnCollection100 コレクションの列に基づきます。
基になるコンポーネントと非同期出力のコンポーネントは、下流コンポーネントに接続されている出力オブジェクトごとにバッファを受信します。これらのバッファは出力バッファと呼ばれるものであり、行は格納されていません。出力バッファを受信するコンポーネントは、バッファに行を追加し、完了したら SetEndOfRowset メソッドを呼び出します。このメソッドにより、最終バッファの EndOfRowset プロパティの値が true に設定されます。データ フロー タスクは、このバッファをグラフの次のコンポーネントに提供します。
同期出力の変換コンポーネントと対象になるコンポーネントは、ProcessInput メソッドで PipelineBuffer オブジェクトを受信します。このメソッドで受信される PipelineBuffer は、Input バッファで、上流コンポーネントによって追加された行が含まれています。このバッファは制限されており、行の追加に使用したり、このバッファから行を削除することはできません。
PipelineBuffer は、マネージ コードで記述され、マネージ コードと基になる IDTSBuffer100 COM オブジェクトとの間でデータをマーシャリングすることで、マネージ データ フロー コンポーネント開発者をサポートします。
Integration Services のデータ型と、それぞれのデータ型に対して使用する、PipelineBuffer クラスの対応する Get メソッドおよび Set メソッドの一覧については、「データ フロー内のデータ型の処理」を参照してください。
使用例
次の例は、ProcessInput で PipelineBuffer の行および列を繰り返す変換コンポーネントを示します。
using System;
using Microsoft.SqlServer.Dts;
using Microsoft.SqlServer.Dts.Pipeline;
using Microsoft.SqlServer.Dts.Pipeline.Wrapper;
using Microsoft.SqlServer.Dts.Runtime.Wrapper;
namespace Microsoft.Samples.SqlServer.Dts
{
[DtsPipelineComponent
(
DisplayName="SampleComponent",
ComponentType=ComponentType.Transform
)]
public class SampleComponent: PipelineComponent
{
public override void ProvideComponentProperties()
{
base.ProvideComponentProperties();
///Name the input and output add by the base class.
ComponentMetaData.InputCollection[0].Name = "SampleInput";
ComponentMetaData.OutputCollection[0].Name = "SampleOutput";
}
public override void ProcessInput(int inputID, PipelineBuffer buffer)
{
IDTSInput100 input = ComponentMetaData.InputCollection.GetObjectByID(inputID);
while (buffer.NextRow())
{
foreach (IDTSInputColumn100 col in input.InputColumnCollection)
{
int colIndex = BufferManager.FindColumnByLineageID(input.Buffer,col.LineageID);
object colData = buffer[colIndex];
//TODO: Do something with the column data.
}
}
}
}
}
次の例は、PrimeOutput の出力バッファに行を追加する、基になるコンポーネントを示します。
using System;
using Microsoft.SqlServer.Dts;
using Microsoft.SqlServer.Dts.Pipeline;
using Microsoft.SqlServer.Dts.Pipeline.Wrapper;
using Microsoft.SqlServer.Dts.Runtime.Wrapper;
namespace Microsoft.Samples.SqlServer.Dts
{
[DtsPipelineComponent
(
DisplayName="SampleComponent",
ComponentType=ComponentType.SourceComponent
)]
public class SampleComponent: PipelineComponent
{
public override void PrimeOutput(int outputs, int[] outputIDs,PipelineBuffer[] buffers)
{
int rows = 100;
PipelineBuffer buf = buffers[0];
IDTSOutput100 output = ComponentMetaData.OutputCollection[0];
Random rand = new Random();
//Loop rows number of times
for(int r = 0; r < rows; r++)
{
buf.AddRow();
foreach( IDTSOutputColumn100 col in output.OutputColumnCollection)
{
int colIndex = BufferManager.FindColumnByLineageID( output.Buffer, col.LineageID);
// Note, buffer columns containing binary large objects
// can not be set using the following syntax. Instead,
// the AddBlobData and SetBytes methods are used.
buf[colIndex] = rand.Next();
}
}
buf.SetEndOfRowset();
}
}
}
スレッド セーフ
この型の public static (Visual Basic では Shared) のメンバーはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバーの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。