[アーティクル]
10/25/2012

トランザクションログバックアップの作成

このトピックは、完全復旧モデルまたは一括ログ復旧モデルを使用するデータベースのみに関連しています。

このトピックでは、トランザクションログのバックアップの考慮事項を説明し、ログバックアップを作成する手順を説明しているトピックへのリンクを提供します。トランザクションログバックアップの詳細については、「トランザクションログのバックアップ」を参照してください。

トランザクションログのバックアップ条件

少なくとも 1 つの完全バックアップがないと、ログバックアップを作成できません。完全バックアップがあれば、他のバックアップを実行中でもトランザクションログをバックアップできます。ただし、他のログバックアップ中は除きます。作業損失の可能性を最小限に抑えるだけでなく、ログの切り捨てもできるように、ログバックアップを頻繁に行うことをお勧めします。

通常、データベースを復元する前に、ログの末尾をバックアップする必要があります。ログ末尾のバックアップを作成する方法、および、ログ末尾のバックアップが不要な場合の条件の詳細については、「ログ末尾のバックアップ」を参照してください。

一連のログバックアップの動作

データベース管理者は、通常、定期的に (たとえば毎週) データベースの完全バックアップを作成します。必要に応じて、管理者は、さらに短い間隔で (たとえば毎日) 差分バックアップを作成し、トランザクションログバックアップは頻繁に (たとえば 10 分おきに) 作成します。どの程度の間隔でバックアップを作成すれば最適であるかは、データの重要度やデータベースのサイズ、サーバーの作業負荷によって異なります。

トランザクションログが破損すると、前回のログバックアップ以降に行われた作業が失われます。このことは、フォールトトレランスストレージにログファイルを配置することの重要性を示しています。

トランザクションログのバックアップシーケンスは、データベースの完全バックアップとは関連がありません。トランザクションログの一連のバックアップを作成してから定期的にデータベースの完全バックアップを作成し、これを使用して復元操作を開始します。たとえば、次の一連のイベントが発生したとします。

時刻	イベント
午前 8 時	データベースのバックアップ。
正午	トランザクションログのバックアップ。
午後 4 時	トランザクションログのバックアップ。
午後 6 時	データベースのバックアップ。
午後 8 時	トランザクションログのバックアップ。

午後 8 時に作成されたトランザクションログバックアップには、午後 4 時から午後 8 時までのトランザクションログレコードが含まれています。その間の午後 6 時に、データベースの完全バックアップが作成されています。トランザクションログバックアップのシーケンスは、午前 8 時に最初にデータベースの完全バックアップが作成されて以降、午後 8 時のトランザクションログバックアップまで継続しています。

これらのトランザクションログバックアップを適用する方法の詳細については、「トランザクションログバックアップの適用」の例を参照してください。

注
既定では、バックアップ操作が成功するたびに、SQL Server エラーログおよびシステムイベントログにエントリが 1 つ追加されます。ログを頻繁にバックアップすると、これらの成功メッセージがすぐに蓄積され、他のメッセージを探すのが困難になるほどエラーログが大きくなることがあります。そのような場合、これらのエントリに依存するスクリプトがなければ、トレースフラグ 3226 を使用することによってこれらのログエントリを除外できます。詳細については、「トレースフラグ (Transact-SQL)」を参照してください。

既定では、バックアップ操作が成功するたびに、SQL Server エラーログおよびシステムイベントログにエントリが 1 つ追加されます。ログを頻繁にバックアップすると、これらの成功メッセージがすぐに蓄積され、他のメッセージを探すのが困難になるほどエラーログが大きくなることがあります。そのような場合、これらのエントリに依存するスクリプトがなければ、トレースフラグ 3226 を使用することによってこれらのログエントリを除外できます。詳細については、「トレースフラグ (Transact-SQL)」を参照してください。