段階的な部分復元とフルテキスト インデックス
このトピックは、複数のファイル グループを含むデータベース (および単純復旧モデル データベースの場合は、読み取り専用ファイル グループ) だけに関連しています。
フルテキスト インデックスは、データベース ファイル グループに格納され、段階的な部分復元による影響を受ける可能性があります。関連するテーブル データのいずれかと同じファイル グループにフルテキスト インデックスが格納されている場合、段階的な部分復元は想定どおりに機能します。
注 |
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フルテキスト インデックスが格納されているファイル グループのファイル グループ ID を表示するには、sys.fulltext_indexes の data_space_id 列を選択します。 |
ファイル グループが異なるフルテキスト インデックスとテーブル
フルテキスト インデックスが、関連するテーブル データのいずれとも異なるファイル グループに格納されている場合、先にどちらのファイル グループを復元しオンラインにするかによって段階的な部分復元の動作が異なります。
関連するテーブル データを含むファイル グループより先に、フルテキスト インデックスを含むファイル グループが復元され、オンラインになる場合は、フルテキスト インデックスがオンラインになるとすぐ、フルテキスト検索が想定どおりに機能します。
フルテキスト インデックスを含むファイル グループより先に、テーブル データを含むファイル グループが復元され、オンラインになる場合は、フルテキストの動作に影響があります。インデックスがオンラインになっていないと、カタログの作成、カタログの再構築、またはカタログの再編成を起動する Transact-SQL ステートメントが失敗するためです。このようなステートメントには、CREATE FULLTEXT INDEX、ALTER FULLTEXT INDEX、DROP FULLTEXT INDEX、および ALTER FULLTEXT CATALOG があります。
この場合、次の要因が重要です。
フルテキスト インデックスに変更の追跡がある場合、インデックスのファイル グループがオンラインなっていないと、ユーザー DML が失敗します。インデックスのファイル グループがオンラインになっていないと、削除操作も失敗します。
変更の追跡の状態にかかわらず、インデックスが使用できないので、フルテキスト クエリは失敗します。フルテキスト クエリの実行時に、フルテキスト インデックスを含むファイル グループがオフラインだった場合、エラーが返されます。
状態関数 (FULLTEXTCATALOGPROPERTY など) は、フルテキスト インデックスにアクセスする必要がない場合にのみ成功します。たとえば、オンラインのフルテキスト メタデータへのアクセスは成功しますが、uniquekeycount、itemcount は失敗します。
フルテキスト インデックスのファイル グループが復元され、オンラインになった後は、インデックス データとテーブル データの整合性が保たれています。
ベース テーブルのファイル グループとフルテキスト インデックスのファイル グループの両方がオンラインになるとすぐに、一時停止中のフルテキスト作成がすべて再開されます。