次の方法で共有


ログ配布を有効にする方法 (SQL Server Management Studio)

このトピックでは、SQL Server Management Studio を使用してログ配布を有効にし、構成する方法について説明します。

前提条件 : ログ配布を構成する前に、セカンダリ サーバーからトランザクション ログ バックアップを使用できるようにするための共有を作成する必要があります。この共有は、トランザクション ログ バックアップを生成するディレクトリにします。たとえば、トランザクション ログをディレクトリ c:\data\tlogs\ にバックアップする場合は、このディレクトリを基に \\primaryserver\tlogs という共有を作成します。

ログ配布を有効にするには

  1. ログ配布構成のプライマリ データベースとして使用するデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  2. [ページの選択][トランザクション ログの配布] をクリックします。

  3. [ログ配布構成のプライマリ データベースとして有効にする] チェック ボックスをオンにします。

  4. [トランザクション ログのバックアップ][バックアップの設定] をクリックします。

  5. [バックアップ フォルダのネットワーク パスを指定する] ボックスに、トランザクション ログ バックアップ フォルダ用に作成した共有へのネットワーク パスを入力します。

  6. バックアップ フォルダがプライマリ サーバー上にある場合は、[バックアップ フォルダがプライマリ サーバーに存在する場合は、バックアップ フォルダのローカル パスを入力 (例: c:\\backup)] ボックスに、バックアップ フォルダへのローカル パスを入力します (バックアップ フォルダが、プライマリ サーバー上にない場合は、このボックスは空のままでかまいません)。

    重要な注意事項重要

    プライマリ サーバーの SQL Server サービス アカウントがローカル システム アカウントで実行されている場合、バックアップ フォルダはプライマリ サーバー上に作成し、このフォルダへのローカル パスを指定する必要があります。

  7. [次の期間を経過したファイルを削除する][バックアップが次の期間内に行われない場合は警告する] の各パラメータを構成します。

  8. [バックアップ ジョブ][スケジュール] ボックスに、バックアップ スケジュールの一覧が表示されます。スケジュールをカスタマイズする場合は、[スケジュール] をクリックし、SQL Server エージェントのスケジュールを必要に応じて調整します。

  9. SQL Server 2008 Enterprise では、バックアップの圧縮がサポートされています。ログ配布構成を作成する際には、[既定のサーバー設定を使用する][バックアップを圧縮する]、または [バックアップを圧縮しない] のいずれかのオプションを選択することで、ログ バックアップのバックアップ圧縮動作を制御できます。詳細については、「[トランザクション ログのバックアップの設定]」を参照してください。

  10. [OK] をクリックします。

  11. [セカンダリ サーバー インスタンスとデータベース][追加] をクリックします。

  12. [接続] をクリックし、セカンダリ サーバーとして使用する SQL Server インスタンスに接続します。

  13. [セカンダリ データベース] ボックスで、一覧からデータベースを選択するか、作成するデータベースの名前を入力します。

  14. [セカンダリ データベースの初期化] タブで、セカンダリ データベースを初期化するためのオプションを選択します。

    注意

    Management Studio によりセカンダリ データベースをデータベース バックアップから初期化することを選択した場合、セカンダリ データベースのデータとログ ファイルは master データベースのデータとログ ファイルと同じ場所に配置されます。この場所は、多くの場合、プライマリ データベースのデータとログ ファイルの場所とは異なります。

  15. [ファイルのコピー] タブの [ファイルのコピー先フォルダ] ボックスに、トランザクション ログ バックアップのコピー先となるフォルダのパスを入力します。多くの場合、セカンダリ サーバー上のフォルダを指定します。

  16. [復元ジョブ][スケジュール] ボックスにコピー スケジュールの一覧が表示されます。スケジュールをカスタマイズする場合、[スケジュール] をクリックして、SQL Server エージェントのスケジュールを必要に応じて調整します。このスケジュールはバックアップ スケジュールに近い設定にします。

  17. [復元] タブの [バックアップ復元時のデータベース状態] で、[復旧モードなし] または [スタンバイ モード] を選択します。

  18. [スタンバイ モード] を選択する場合は、復元操作の進行中にセカンダリ データベースからユーザーを切断するかどうかを選択します。

  19. セカンダリ サーバーの復元処理を遅延させる場合、[バックアップの復元を最低限次の期間遅延する] で遅延時間を選択します。

  20. [復元が次の期間内に行われない場合は警告する] で警告のしきい値を選択します。

  21. [復元ジョブ][スケジュール] ボックスに表示される復元スケジュールを確認します。スケジュールをカスタマイズする場合、[スケジュール] をクリックして、SQL Server エージェントのスケジュールを必要に応じて調整します。このスケジュールはバックアップ スケジュールに近い設定にします。

  22. [OK] をクリックします。

  23. [監視サーバー インスタンス][監視サーバー インスタンスを使用する] チェック ボックスをオンにし、[設定] をクリックします。

    重要な注意事項重要

    このログ配布構成を監視するには、ここで監視サーバーを追加する必要があります。監視サーバーを後で追加するには、このログ配布構成を削除して、代わりに監視サーバーを含む新しい構成を用意します。

  24. [接続] をクリックして、監視サーバーとして使用する SQL Server インスタンスに接続します。

  25. [モニタ接続] で、バックアップ、コピー、復元の各ジョブで監視サーバーへの接続に使用する接続方法を指定します。

  26. [履歴の保有期間] で、ログ配布の履歴レコードを保持する期間を指定します。

  27. [OK] をクリックします。

  28. [データベースのプロパティ] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックし、構成処理を開始します。