システム モニタの利用方法
パフォーマンス関連の問題を調査するために SQL Server および Microsoft Windows オペレーティング システムを監視するときは、大きく分けて次の 3 点に注目することから始めます。
ディスク利用状況
プロセッサ使用率
メモリ使用量
SQL Server と Windows のパフォーマンスの相関を調べるには、Windows オペレーティング システムと SQL Server のカウンタを同時に監視することをお勧めします。たとえば、Windows のディスク I/O (入力/出力) カウンタと SQL Server の Buffer Manager カウンタを同時に監視すると、システム全体の動作を把握できます。
システム モニタを実行しているコンピュータを監視すると、コンピュータのパフォーマンスにわずかに影響する場合があります。したがって、システム モニタのデータを他のディスク (またはコンピュータ) に記録して監視対象のコンピュータへの影響を減らすか、リモート コンピュータからシステム モニタを実行してください。また、監視するカウンタは関心のあるものだけに絞ります。監視するカウンタが多すぎると、リソース使用量のオーバーヘッドが監視プロセスに上乗せされ、監視対象のコンピュータのパフォーマンスに影響を及ぼします。
システム モニタを使用して、SQL Server の現在の利用状況およびパフォーマンスに関する統計を取ることができます。次に、システム モニタを使用して行うことができる操作を示します。
任意の数のコンピュータのデータを同時に表示する。
現在の利用状況を反映したグラフを表示して変更し、ユーザーが定義した頻度で更新されるカウンタ値を表示する。
さらに操作を行ったり出力したりするために、グラフ、ログ、警告ログ、およびレポートから表計算アプリケーションまたはデータベース アプリケーションにデータをエクスポートする。
警告ログにイベントを記録し、ネットワーク警告によってユーザーに通知できるシステム警告を追加する。
カウンタ値がユーザー定義値を上回るか下回るようなケースが発生するたびに、または最初に発生したときに、あらかじめ定義しておいたアプリケーションを実行する。
複数のコンピュータのさまざまなオブジェクトについてのデータを含むログ ファイルを作成する。
既存の複数のログ ファイルから選択した項目を 1 つのファイルに追加していき、長期的なアーカイブを作成する。
現在の利用状況のレポートを表示するか、既存のログ ファイルからレポートを作成する。
グラフ、警告、ログ、またはレポートの個々の設定、あるいはワークスペースの設定全体を再利用するために保存する。
注 Windows NT 4.0 以降では、パフォーマンス モニタがシステム モニタに変わっています。ここで示したタスクには、システム モニタまたはパフォーマンス モニタのいずれかを使用できます。
Windows Server オペレーティング システムのオブジェクトおよびカウンタの詳細については、Windows Server オペレーティング システムのユーザー マニュアルを参照してください。